ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

屏風岩

2010年07月19日 11時40分14秒 | クライミング
先週末、久々に遊びで穂高の屏風岩に行って来た。今年はなんだか穂高づいていて、4月に滝谷(遊び)、同月涸沢岳西尾根~奥穂(取材)、6月涸沢~奥穂(取材)と、穂高に来たのはこれで四回目である。

登ったのは最もポピュラーな雲稜ルート。1、2ピッチ目はⅤ級程度の非常に快適なクライミングで、梅雨の晴れ間にも恵まれ楽しめた。

屏風といえば、一昨年、エイドルートを登りに来た時、T4テラスからブヨの大群に襲われ、1p目登攀終了後に敗退したことがあった。登攀中、墜落覚悟で顔面にたかる数百匹のブヨを追い払いながら、草付きをトラバースしたものである。ビレイポイントに着いた直後に、ほうほうのていで逃げ出した。顔はぼこぼこに腫れ、リンチ事件の被害者、ないしはヘビー級にぼこぼこにされたタイ人軽量級ボクサーのようになった。


今年は虫よけスプレーをかけまくったおかげで、被害を最小限にとどめることができた。人間、学習するもんである。
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