週末はアルム内田くんと南アルプスの荒川出合1ルンゼへ。白山書房のガイドブックでミックスのビッグルートと書かれており、以前から気になっていた。土曜夜出で夜叉神まで行き、偵察もかねて鷲住山を下って取り付いた。
昨年正月に北岳バットレスに行った時は非常に発達していたが、鷲住山から見る限り、今年は去年ほどの結氷状態にないようだ。正面からはぶったっている壁にしか見えず、登攀は不可能かとも思えたが、とりあえず取り付いてみると、氷も思ったよりしっかりしており、しかも想像以上に傾斜の緩いルートだった。まあ、よくあることだ。
取り付きは奈良田側のトンネルの左側の旧道を進み、虎ロープの張られた尾根をひとつ越えて、再び旧道に下りて、三つ目ぐらいのルンゼ。旧道からルートが一目で分かる大きなルンゼだ。200メートルほどラビネンツーク状になった谷を登り、青氷が出てきたところから登攀開始。
最初の2ピッチはⅡ、Ⅲ級でコンテでもOK。4ピッチ目から少し傾斜のあるミックスとなる。最大でⅣ+ぐらい。岩はリスが少なく、ややランナウト気味だが、そんなに悪くないので問題ない。6ピッチ目が核心の氷柱で20メートル、Ⅴ級。下部がやや薄い。
アイス、雪壁、ミックスと変化にはとんでいるが、少しだらだらとしている。ただ、長いことは長い。ロープは60メートル。全ピッチ、ほぼフルに伸ばし7ピッチ登り、そこで傾斜が緩んだ。もういい時間になったので、右の藪に入って下降したが、抜けるにはまだ少なくても3ピッチ分の氷があった。
気になったのは、左側の奥壁に左斜めに食い込むゴルジュ状ルンゼ。手前のリッジに阻まれ、ルンゼの状態は見えなかったが、最下部でブルーアイスがもっこりと姿を見せていたので、もしかしたら奥壁の上部まで抜けられのかもしれない。そうしたらロープスケールで600メートルを越す、長大なルートになるだろう。もしかしたら面白いもの発見かも! と密かに少し盛り上がった。
ちなみに白山書房の「アイスクライミング」に載っている荒川出合の概念図は、1ルンゼの位置が間違っている。図に示されているのよりも一本奈良田側の大きなルンゼなので、行く人は(あまりいないと思うが)ご注意を。
昨年正月に北岳バットレスに行った時は非常に発達していたが、鷲住山から見る限り、今年は去年ほどの結氷状態にないようだ。正面からはぶったっている壁にしか見えず、登攀は不可能かとも思えたが、とりあえず取り付いてみると、氷も思ったよりしっかりしており、しかも想像以上に傾斜の緩いルートだった。まあ、よくあることだ。
取り付きは奈良田側のトンネルの左側の旧道を進み、虎ロープの張られた尾根をひとつ越えて、再び旧道に下りて、三つ目ぐらいのルンゼ。旧道からルートが一目で分かる大きなルンゼだ。200メートルほどラビネンツーク状になった谷を登り、青氷が出てきたところから登攀開始。
最初の2ピッチはⅡ、Ⅲ級でコンテでもOK。4ピッチ目から少し傾斜のあるミックスとなる。最大でⅣ+ぐらい。岩はリスが少なく、ややランナウト気味だが、そんなに悪くないので問題ない。6ピッチ目が核心の氷柱で20メートル、Ⅴ級。下部がやや薄い。
アイス、雪壁、ミックスと変化にはとんでいるが、少しだらだらとしている。ただ、長いことは長い。ロープは60メートル。全ピッチ、ほぼフルに伸ばし7ピッチ登り、そこで傾斜が緩んだ。もういい時間になったので、右の藪に入って下降したが、抜けるにはまだ少なくても3ピッチ分の氷があった。
気になったのは、左側の奥壁に左斜めに食い込むゴルジュ状ルンゼ。手前のリッジに阻まれ、ルンゼの状態は見えなかったが、最下部でブルーアイスがもっこりと姿を見せていたので、もしかしたら奥壁の上部まで抜けられのかもしれない。そうしたらロープスケールで600メートルを越す、長大なルートになるだろう。もしかしたら面白いもの発見かも! と密かに少し盛り上がった。
ちなみに白山書房の「アイスクライミング」に載っている荒川出合の概念図は、1ルンゼの位置が間違っている。図に示されているのよりも一本奈良田側の大きなルンゼなので、行く人は(あまりいないと思うが)ご注意を。