ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

『旅人の表現術』出版記念イベント案内

2016年06月25日 09時48分59秒 | お知らせ
昨日の朝日新聞朝刊の広告でも紹介されていましたが、『旅人の表現術』発売にあわせたライブトーク&サイン会を湘南蔦谷書店さんでおこないます。

日時は7月3日18時~20時

今回の作品は、冒険とは何か、書くこととはどういうことかということをテーマにした文章中心なので、『空白』『雪男』『アグルーカ』、それに現在の極夜探検という行動の変遷のなかで、これに関連して自分の意識がどのように変わっていったのかを写真を見ながら振り返ってみようと思います。

以下、イベントの詳細です。

●場所 神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1 湘南T-SITE 1号館2F湘南ラウンジ
●参加費 湘南蔦屋書店にて『旅人の表現術』(税抜き1,800円、集英社)ご購入
●申し込み方法 
<WEB予約>
予約フォームよりお申し込みください。
http://real.tsite.jp/shonan/event/2016/06/post-697.html
<電話受付>
湘南蔦屋書店
0466-31-1510(代表)
※お申し込みの際にイベントの日時とタイトルをお伝えください。
※店頭でのお申し込みの場合は2号館2階BOOKカウンターまでお越しください。
●問い合わせ 湘南蔦屋書店 0466-31-1510(代表)






『旅人』見本と蔦谷イベント

2016年06月19日 10時27分35秒 | お知らせ
『旅人の表現術』の見本が集英社よりとどいた。
予想よりかっこいい仕上がりになっており、びっくりだ。装丁はPDFのラフしか見ていなかったが、やはり実物をみると質感が全然ちがう。ざらざらした質感の紙(なんという紙なんでしょうか)がドライな色調のデザインにぴったりはまっていて、かなりかっこいい。これはもしかしたら、本屋でけっこう存在感をはなつのではと期待をもってしまった。

中身が装丁にまけているというレビューがでないか心配である。とにかく素晴らしい本に仕上げてくださった集英社の岸尾さんと鈴木デザイン事務所の方々には感謝です。

あと、ちょっと早いけど『旅人の表現術』出版を記念して、7月3日に湘南蔦谷書店でトークイベントの予定がはいっています。今のところ時間は18時~20時の予定です。詳細が決まったら、また改めて告知します。

『旅人の表現術』6月24日発売

2016年06月16日 00時55分01秒 | お知らせ
旅人の表現術
クリエーター情報なし
集英社


新刊情報。『旅人の表現術』という単行本が24日に集英社より発売となります。雑誌で書いた雑文や文庫本解説、あと最近はすっかり誘いがなくなった対談の記事等を、ごっそりとまとめたものです。前から雑誌に書いて、このまま埋没させるのはもったいないなと思っていた、出来のいい原稿がけっこうあったので、それらを単行本というかたちでのこすことができました。

一応、①旅を書く、自分を書く(表現論)②人はなぜ冒険をするのか(冒険論)③旅から見えること(文化論)と三部構成となっていますが、当然、各原稿を書いたときはこんな構成で本を出すことは想定していないので、それぞれの対談、原稿を関係のありそうな部門にふりわけたという感じです。なかにはかなり強引にふりわけたものもありますが。

しかし、まあ、やはり探検・冒険の行為の意味や、行為をしてそれをさりげなく書くことの罪悪感とか、冒険したら何が書けるのかとか、登山したら日本社会はこんなふうに見えてくるだとか、そんな感じのテーマの原稿を集めてます。二、三陳腐な内容のものも入れてしまいましたが、まあそれは読み飛ばしていただくとして、私のおススメは、開高健論、富士山論、本多勝一の冒険論にたいする考察、あと最近のもので評判がよかった宮城君の『外道クライマー』の解説、「小説すばる」にかいた『神々の山嶺』の書評などでしょうか。本の雑誌にかいた松本清張の『影の地帯』についてのエッセイも面白いかな。この松本清張のエッセイは、この本のテーマからは唯一完全に浮いている文章で、本来なら前著の『日々本本』におさめるべき作品だったんですが、書いたのが『本本』のあとで、しょうがなくこっちに収録しました。

対談のお相手は沢木耕太郎さん、増田俊成さん、石川直樹さん、鈴木涼美さん、三浦しをんさんです。どうもありがとうございました。

まあ、雑文集なので、電車のなかなどで気楽に読んでいただければ。

ちなみに今後のスケジュールですが、じつは今年はけっこう忙しくて、八月末に小説新潮で連載していた『ある鮪漁師の漂流』がついに『漂流』と改題して刊行されます。原稿料800枚の超大作取材ノンフィクション。前代未聞の壮大な海の叙事詩。この二週間、こいつの校閲、加筆、修正作業に没頭していて、今夜ようやく終わって、ひさしぶりにブログを書く気になった。

あと10月に文春から探検余話的なエッセイ集をだす予定ですが、これが全然書けてない! しかも子供にかんする軟派なエッセイの連載と、自由と管理の観点から冒険の政治性を考察する硬派な冒険論連載も引き受けてしまった。しかも夏は山に行きまくって、来年は山の本を書くぞ!と思っていたりもする。

そしてもちろん11月からは極夜探検で長期不在。いやー、これは無理だ。どれを断ろうかな。