ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

ラジオ出演 荻上チキ・Session‐22

2013年04月30日 11時44分36秒 | お知らせ
唐突ですが、今晩深夜、TBSラジオの「荻上チキ・Session‐22」という番組にゲスト出演します。放送時間は22時から24時50分で、私が出演するのは24時以降のコーナーということです。

http://www.tbsradio.jp/ss954/

以前出演したDIGの後継番組だそうですが、江藤アナはいないようです。

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魂が引き裂かれそうな苦しみ2

2013年04月27日 12時05分32秒 | 雑記
先日、集英社のほうから一枚のはがきが届いた。何かと思って見てみると、なんと『空白の五マイル』の文庫本の増刷決まったという通知書だった。文庫のほうは発行直後に二刷が決まり、それ以降、ぱったり連絡が来なかったから、もうダメだと思っていたので、びっくりした。しかもけっこうな部数である。いったい何があったのだろう。自分の知らないところで角幡ブームが起きていて、突然売れに売れまくっているのだろうか?

とりあえずメールで担当者にお礼を申し上げると、すぐに電話がかかってきた。話をきくと、どうやら角幡ブームが来ているわけではないらしく、集英社の文庫のナツイチというフェアに取り上げられることが決まり、それに向けての増刷なのだという。別に本が売れているわけではないらしい。まあ、増刷してくれるんだから、それはそれで非常にありがとうことだ。しかし、フェアだからといって増刷するほど売り上げが変わるのだろうかと疑問に思っていると、担当者が「もうご存じかもしりませんが、今年のナツイチはAKBとコラボすることになりまして」などと、いささか不穏なことを話し始めた。まったく知らなかった私は、電話をしながらネットで検索してみると、なんとAKBのメンバーが読書感想文まで書くというのだ。アイドルが『空白の五マイル』を読んで感想文? 笑ってしまった。

当然誰が読むのか気になったので、聞いてみた。
「いや、まだ決まっていないんですが……」とのことである。
「大島優子がいいんだけど」
「いえ、まだ決まってませんが、大島優子ではありません」
なんで、そこだけ決まってるの?

AKBといえば、以前、このブログでも魂が引き裂かれそうな苦しみとかいうタイトルで下らない雑念を書いたうえ、それが単行本の中に収容されるという失態を演じたことがある。こんなことになるなら、あの時、もう少し彼女らを持ち上げておくべきだったろうか。いや別にけなしたわけではないけど、なんというか、言葉ですこし蹂躙したというか、いや違うな。そんないやらしい感じではない。

それにしても、自分の作品をきちんと読んでいただけるのか心配だ。ちょっと読みにくいところは直した方がいいかもしれない。増刷を期に全面的に加筆修正をほどこすか? また魂が引き裂かれそうだ。

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五竜岳G7

2013年04月19日 09時30分26秒 | クライミング
17日、18日と今年最後の積雪期登攀として五竜岳に行ってきた。パートナーはセクシー登山部の舐め太郎。当初は18日にG5稜を登り、19日に白岳第二尾根を登攀し下山する予定だったが、現地に行って山をしげしげと眺めた結果、G5よりもG7稜の方が傾斜が強く、雪の着き方も複雑で面白そうだということになり、急遽G7に予定を変える。


正面の尾根がG7

遠見尾根のキャンプを午前3時40分ごろ出発し、末端壁取り付きは5時半ごろだろうか。末端壁は中央の雪壁を登り、藪を超えると雪稜となる。しばらくは雪庇の張り出したなだらかな雪稜が続き、中間部に急傾斜部がくる。昨日の偵察では非常に困難な登攀を強いられることを予想していたが、雪が湿っており、落ちる心配がほとんどなかったため、垂直に近い雪壁をほとんどコンテのままで越えた。


垂直の雪壁


登攀は5時間。G5よりも鹿島側にあり、登攀終了後の帰路がやや遠いが、雪稜ルートとしてはなかなか面白いルートだと思う。


核心の急傾斜部を突破

ただここ数日の高温で雪の状態は全体的にぐさぐさで最悪。キノコの横には内部に亀裂が入っており、突破する時は少し怖い思いをした。雪がそんな調子なので翌日の白岳は危険と判断し、中止。その日のうちに下山した。


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朝日書評『七帝柔道記』

2013年04月07日 10時45分21秒 | お知らせ
七帝柔道記
角川書店(角川グループパブリッシング)


本日付の朝日新聞書評欄で増田俊也さんの『七帝柔道記』を取り上げました。
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者の北大柔道部時代の回想小説です。

ネット上にはまだアップされていないようですが、そのうち読めると思います。
http://book.asahi.com/index.html

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星星峡エッセイ&週刊現代書評『永山則夫』

2013年04月02日 13時17分52秒 | お知らせ
お知らせを二つ。

幻冬舎のPR誌「星星峡」でエッセイを書きました。今回は読み切りですが、「星星峡」では今後、自分の探検や冒険と本の関わりについて連載することになってます。初回は高野さんの『西南シルクロードは密林に消える』を取り上げました。この前のHONZに続き、高野さん続きなんですが……。

西南シルクロードは密林に消える
クリエーター情報なし
講談社


もうひとつ、週刊現代で堀川惠子さんの『永山則夫 封印された鑑定記録』の書評を書きました。非常に素晴らしい本なので、ぜひ読んでみてください。

永山則夫 封印された鑑定記録
クリエーター情報なし
岩波書店





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