ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

恐怖の太もも液状化現象

2009年04月17日 11時31分20秒 | 雑記
 数日前だろうか、納豆に入れるねぎを刻んでいておかしなことに気がついた。トントントンというリズムに合わせて太ももがブルンブルンと揺れるのだ。

 どういうことだろうと思って触ってみると、指がブニって埋まった。ゲゲ、女の子の二の腕みたいじゃないか。けがして一ヶ月ほど装具をつけていたら筋肉が落ちて贅肉になってしまったらしい。

 ふくらはぎや左足は今までとあまり変わらず筋張っているのに、右足の付け根からひざ上までがブニョブニョ。体の一部だけ液状化したみたいで、気持ち悪い。

 これ、治るのかしら……。ひざはまだ少し痛いけど、怖いので、最近歩いたり自転車なったりするようになった。でも、まだブニョブニョ。どうしたらいいんでしょう。
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ヤノマミ

2009年04月16日 20時12分58秒 | 雑記
 昔よく一緒に山に登っていた友人カバから教えてもらい、NHKスペシャル「ヤノマミ」を見た。深夜0時45分からの再放送。いやー、よかった。

 アマゾンの森に住むヤノマミ族の村に長期間住み込んで作ったドキュメンタリーだが、最近のNHKの秘境、探検ものにはなかった迫力があった。途中でカレーうどんを作った以外はまったく目が離せなかった。

 少女が自分の産んだばかりの子供を葛藤の末(たぶん)に森に返す場面も考えさせられたし、森で狩った獲物の腹から出てきた胎児を子供たちが手で弄ぶシーンも彼らの命へのスタンスが現れていた。生きることと死ぬことの意味を改めて僕らに突き付けるのが制作者側の意図だったのだろう。

 と、とりあえず書いては見たものの、そんなことよりも一番気になったのは、ヤノマミの男たちがペニスだけを隠す民族衣装ではなく、青や黄色の短パンをはいていたことだ。やはりヤノマミ族の文化にも商品経済がじわじわと浸透しているらしい。

 ペニスケースをつけているのは、もはやいかれたイギリス人だけだ。なんかさみしい。

 写真は用事があっていってきた多摩動物公園のオランウータン。ヤノマミとは関係ない。




 これはクジャク。美しい。

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ザ・クレージーマン

2009年04月03日 14時11分10秒 | 探検・冒険
 ツアンポー峡谷のあとに行きたい場所がニューギニアにある。マンダラという名前の山だ。

 昔、ニューギニアに行った時、地図を眺めながらこの山の南側に大きな岩壁があるんじゃないかと目をつけた。たぶん、誰も登ったことなんてないだろうし、地元住民をのぞいて目にした人間もいないんじゃないだろうか。

 しかも、この山の南側は広大な湿地帯になっており、ここもすごく探検のし甲斐がありそうだ。ああ、行ってみたい、行ってみたいと、この10年ぐらいずっと考えていたら、なんと同じことを考えていたやつがイギリスにいた!

 このイギリス人、湿地帯からカヌーで川をさかのぼり、未踏のマンダラ南壁を目指した。恐ろしいことにこの男、僕が地図を見て、湿地帯を遡るのはこの川がいいな、と適当に目星をつけていたのと同じ川を実際にさかのぼっている。すべてが僕が考えていたのとまったく同じ計画なのだ。

 だが、彼はマンダラまでたどり着けなかった。湿地帯の途中で人食い族に行く手を阻まれたらしいのだ。いま時、人食い族……。すげえ、行きたい。

 イギリス人はこの冒険の模様をペーパーバックにまとめていて、僕も1年ほど前に入手したが、まだ読んでない。そのペーパーバックに載っている筆者の写真が、この写真だ。



 ペニスケースにユニオンジャック……。完全にいかれている。モザイクが必要だとしか思えないものが、一部見えているような気がするのだが。イカレポンチとはまさに彼のこというのだろう。

 まあいい。僕も来年、行こう。誰か一緒に行ってくれないかなあ。日の丸もって。
コメント (9)
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