本日、レゾリュートに移動する予定であるが、太平洋岸を襲った巨大地震のニュースに気を奪われている。昨日あたりはほとんど一日中、イカルイットの宿でインターネットのニュースを閲覧していた。
平穏そのもののカナダからニュースを読んでいると、ほとんど日本は沈没寸前のように思えてきて、気が気でない。友人からのメールなどによると、東京もかなり揺れたとのことで、自分が住んでいる東長崎駅前のぼろアパートはかなりの確率で倒壊してしまったに違いないような気がし、不動産屋にメールでアパートの安否のほどを確認してみたが、一応、変わったことはないとのことだった。日本で被災に遭われた地域の方々のことを思うと、これから北極圏を長い間のんびり歩こうとしている自分が、まったくバカみたいに思えてくる。
が、北極圏のほうもなかなか一筋縄ではいかないようで、私たちが歩こうと思っているレゾリュート南部の沖合の氷は結氷状態が最悪で、やはり西に大きく迂回する、事前に想定していた最悪のパターンをとらざるを得ないようである。乱氷帯を歩く苦痛のほどを知っている同行の荻田君は、数日前から衛星画像と一日中にらめっこして、これまでの知識と経験を総動員し、なんとか抜け穴となるルートを見つけようとしているが、昨日、レゾリュートの知り合いから最新の衛星画像を送られてきた結果、ついにそれも観念し、西周りルートをとらざるを得ないと決心したようだ。西回りのルートをとると移動距離が100キロメートルほど増えるばかりではなく、乱氷帯を通らないといけないので、荻田君によると、速度が「山道と高速道路くらい違う」とのことである。
平穏そのもののカナダからニュースを読んでいると、ほとんど日本は沈没寸前のように思えてきて、気が気でない。友人からのメールなどによると、東京もかなり揺れたとのことで、自分が住んでいる東長崎駅前のぼろアパートはかなりの確率で倒壊してしまったに違いないような気がし、不動産屋にメールでアパートの安否のほどを確認してみたが、一応、変わったことはないとのことだった。日本で被災に遭われた地域の方々のことを思うと、これから北極圏を長い間のんびり歩こうとしている自分が、まったくバカみたいに思えてくる。
が、北極圏のほうもなかなか一筋縄ではいかないようで、私たちが歩こうと思っているレゾリュート南部の沖合の氷は結氷状態が最悪で、やはり西に大きく迂回する、事前に想定していた最悪のパターンをとらざるを得ないようである。乱氷帯を歩く苦痛のほどを知っている同行の荻田君は、数日前から衛星画像と一日中にらめっこして、これまでの知識と経験を総動員し、なんとか抜け穴となるルートを見つけようとしているが、昨日、レゾリュートの知り合いから最新の衛星画像を送られてきた結果、ついにそれも観念し、西周りルートをとらざるを得ないと決心したようだ。西回りのルートをとると移動距離が100キロメートルほど増えるばかりではなく、乱氷帯を通らないといけないので、荻田君によると、速度が「山道と高速道路くらい違う」とのことである。