相変わらず連日のようにアッパリアス捕りをつづけている。先日の記事では65羽捕獲というところまで書いたが、その後も捕獲数は上昇の一途をたどり、65羽の翌日は76羽、翌々日は80羽と続伸した。次の日は原稿書きのために休養したが、昨日は晴れたので昼過ぎからアチキャットという猟場に行き、5時間ほど猟をして、身体が冷えてきたのそろそろ帰るかと思い、何羽捕れたか数えてみたところ、なんと120羽にも達していた。ついに三桁の大台を突破。なんだか感慨深いものがある。
十数羽しか捕れなかった最初の頃、大島さんからすぐに百羽、二百羽と捕れるようになるよと言われて、そんなの絶対無理だろうと思ったが、本当にすぐに捕れるようになった。とはいえ大島さんは過去に一日900羽も捕ったことがあるというし、先日も四百羽捕ったと言っていたので、全然レベルがちがうのだが……。しかし900羽となると、1分に1羽捕ったとしても、単純計算で15時間連続で捕りつづけなければならないことになり、どう考えても人間技とは思えないのだが……。一度に3羽ぐらい網のなかに入れてしまうのだろうか。不思議だ。
ちなみに写真はイラングアという若者がアッパリアスを捕った瞬間。このように大きな虫取り網みたいな道具で捕る。写真では大量のアッパリアスが飛び回っているが、常にこんなに飛んでいるわけではなく、基本的には単体で網の射程圏内に入ってきた個体にタイミングをあわせて捕る感じである。
もう累計で400羽以上に達したので、測ってはいないが干し肉もだいぶたまってきたはずだ。アッパリアスにくわえ、村人から買ったりもらったりしたヒゲアザラシやイッカクの肉もあって、それらも合計で40キロほど干し肉にしている。もちろん干し肉にすると重さは、感覚的に4分の1から5分の1ほどに減ってしまうが、それでも多分15キロ以上はたまっているだろう。計画では24キロの肉類を用意することになっているので、まだ少し足りないが、カヤックでの旅の途中で恐らくホッキョクイワナが大量に捕れるはずなので、それをデポすればたぶん間に合うだろう。
アッパリアスを干しているところ。ちょっと天気が悪いけど。
そろそろアッパリアス捕りも潮時だろうか。というか、あと四日でカヤックのパートナーの山口君が来る。本格的に出発の準備をしなければ。