ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

マルタイ棒ラーメン

2010年11月25日 02時15分59秒 | 雑記
最近、知り合いから、ブログ読んでるよ、と言われることがたまにある。一番反響が多いのが永谷園煮込みラーメンのことで、おいしかったとか、今度食べてみるとかの連絡が絶えない。わたしとしては複雑な気持ちだ。岩登りの話とか、読んだ本のこととか頑張って書いているのに、わたしがやっていることはあまり興味を惹かず、読者が気になるのは煮込みラーメンのことばかりであるらしい。

最悪だったのは探検部の後輩M上で、「かくはたさんのブログで一番影響を受けたのが煮込みラーメンですが、あまりにも期待しすぎたため、思ったほどおいしくなかったです」と言われた。彼には、まず一度、ニンニクと唐辛子を加えて豚肉を炒め、焦げ目がついたところで野菜を加え、しんなりしたら、お湯を入れて麺をゆでて、最後に酢とコショウ、七味を加えたほうがいいと忠告しておいた。M上のように、思ったほどおいしくなかった人は、上記の方法で調理してもらいたい。

というわけで、煮込みラーメンのことは、もう二度と書かない。

代わりに、マルタイ棒ラーメン(しょうゆ味)のおいしい作り方を紹介しよう。お湯を少なめにして、麺をかためにゆでる。刻んだネギとおろしニンニク、ごま油、酢を加え、コショウ、七味を少々ふりかけると、あら不思議。そのへんのラーメン屋よりも、よっぽどうまいラーメンができあがる。夜食に最適である。北極に向けて、今日から夜のランニングの距離を10キロから20キロに伸ばしたが、走行後の棒ラーメンは実にうまかった。

棒ラーメンはかさばらないので、山の食料で持っていく人が多い。家でも食べているというと、バカじゃないかという視線で見られるが、麺にはコシがあり、スープの味もしっかりしていて、インスタント麺としては秀逸だと思う。

お気づきの方もいると思うが、わたしはすべてのインスタント麺に同じ調味料を加える(いや、すべての料理と言っても、過言ではない)。その結果、自分好みの味になるが、全部似たような味になり、それが克服できずに困ってもいる。
コメント (5)
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