
この鉢に見覚えはありますか?
これは馴化温室前に設置したラッキョウの鉢。
ラッキョウはニンニクのように秋に植えて初夏に収穫する作物です。
見て欲しいのは土壌。赤茶けたレンガ色です。
これはナミブ砂漠の砂。一般に砂は栄養分も保水性もなく
栽培には適さない土壌といわれています。
しかし世界には砂漠がいっぱい。そこで作物を植えてみようと
卒業した先輩はナガイモを栽培しました。
するとイモは地下に伸びることができず、横に肥大。
なんということかナガイモがジャガイモ状になってしまったのです。
理由は微細な土壌粒子。粒子が大きいと砂、微細だと粘土になります。
しかし砂漠の砂はガラスの成分でありながら、微細なため
粘土のような振る舞いを見せ、その結果、下方には肥大できなかったのです。
そこで先輩の仇討ちをしようと3年生が
ラッキョウでリベンジをはかろうとしているのです。
左が培養土、右は砂漠の砂。
なんとなく右の葉の生育が旺盛のように見えませんか。
この答えは初夏には出ることでしょう。
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