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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

アグリチャレンジ大賞

2019年10月30日 | 学校
名農祭のメイン会場は第1体育館。
ステージで生徒会主催のイベントが行われ
3年生やPTAの模擬店や加工品販売が行われています。
ここは第2体育館。昔は全校生徒が家で育てた農作物を並べて
農産物品評会が行われ、大いに盛り上がっていたものです。
ところが農家出身生徒が減少したことから
長年続いたビッグイベントも泣く泣く中止。
今では展示のメイン会場となっています。
そこで行われるのが食と科学のコンテスト「アグリチャレンジ大賞」。
今年も数百もの作品が寄せられました。
この日は入賞した方をお招きしての表彰式。
校長先生がお祝いの言葉を述べています。
面白いのは入賞者へのインタビュー。
ステージ上で小学生や中学生に感想など話してもらうのですが
これが子供達にとって大緊張の時間。
たくさんの保護者の皆さんがカメラを向けるのでますますドキドキします。
それを和ませるのがインタビュアー役の農業クラブ役員。
あの手この手で笑わせながら子供達から言葉を引き出します。
そして最後は副賞の贈呈。たくさんの農産物をもらって
子供達はもちろん、保護者の方も喜んでいます。
「農業高校ってクワ持って1日中、野菜作っているんでしょ。
農家の後継者じゃなければ行く意味がないんじゃないの?」
農業が盛んな青森県でもどんどん農家が減少し
農業に縁のない県民が急増しています。
つまり農業に関わったことがない小中学校の先生も増えていることになります。
先ほどの質問は地元の中学校の先生が話されたものです。
これは悪意ではなく、現在の農業や農業高校の学びを知らないからです。
現代農業は食糧生産の他に、バイオテクノロジー、IT、
環境、食品加工やセラピーなど幅広い産業になっていることを知りません。
ちゃんと現代の農業や農業高校を理解してほしい。
そんな思いで10年前にチームフローラフォト二クスによって
子供達向けに始められたこのコンテスト。
公立高校が地域に対してコンテストを行うこと、
そしてすべて生徒が運営するという画期的な企画は
今、すっかり地域に定着し、次第に入学する入賞者も増えています。
フローラはもういませんが彼らの願いが形になってきました。
これからも続けてほしいものです。
嬉しいことに昨年卒業し、地元に残ったフローラのOBOGたちも
表彰式当日、懐かしい顔を見せてくれました。
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遊び心あるな

2019年10月30日 | 生物生産科
これまた名農祭での様子。
生物生産科が面白いことを始めました。
何やら皆さん袋に詰めています。
ここは食用菊の詰め放題コーナー。
学校で栽培された生花を競うように袋に詰めています。
いろいろな詰め放題はありますが
食用菊の詰め放題は産地である南部町ならでは。
遊び心を感じるユニークな販売コーナーです。
さて南部町は9月から早生種の食用菊の収穫が始まりますが
今の時期は最後の晩生種「阿房宮」。
霜が降りるとせっかくの黄色い花が茶色になってしまうので
その前に収穫しなければなりません。
しかし果樹地帯である南部町は現在、りんごの収穫時期でもあります。
たくさんの農作物が手に入るまさに収穫の秋ですが
農家の方は大忙し。本当にお疲れ様です。
ところが、青森県では収穫が近づいたりんごなどの農作物が
盗難にあう被害が続出しています。
畑から農産物を大量に盗む行為は全国的に起きているようですが
1年間に1回だけしか収穫できないりんご農家のことを考えると心が痛みます。
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