酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

またガソリンのがぶ飲みですか

2009-01-17 10:11:26 | Weblog
 政府の緊急経済対策の一環で、高速道の料金が大幅に引き下げられる。ETC車だけというのがいかにも胡散臭いが、庶民には朗報だろう。

 《高速道路各社は16日、国の第2次補正予算案に盛り込まれた高速道路料金引き下げの具体案を発表した。普通車以下を対象に、休日(土日祝日)に地方で距離にかかわらず料金を1000円とするのをはじめ、首都高速道路、阪神高速道路は休日に700円区間を500円に引き下げる(首都高の土曜は除く)。期間は10年度までで、国民から意見募集したうえ、第2次補正予算成立後に実施する。

 当初1500円とすることを検討していた本州四国連絡高速道路の料金も、地元の要望を受け1000円に引き下げる。東京湾アクアラインも1000円。このほか、平日も地方で全車種を対象に割引率を3割以上にする。

 料金引き下げの対象はすべて自動料金収受システム(ETC)の搭載車。国土交通省所管の財団法人がETCを普及させるため、購入者に助成を行う》=毎日web=

 青森~福岡を何と2500円で行けるという。9割以上の割引率である。しかし、なぜETC車だけなのだろう。人件費が掛らない。ETC搭載で電機メーカーの支援にもなる。いろいろな計算があるのだろうが、車の動きが丸々捕捉されるETCなど付ける気にはならない。NシステムとETCを連動させれば、高速上の車はお釈迦様の手のひらに乗る悟空も同然である。

 人が動き回れば金も動く。経済の幾分の活性化にはつながるだろう。しかし、考えても見てほしい。昨年の今ごろはガソリン価格が頭をもたげ、天井知らずに突き進み始めた時季だ。無駄に車に乗るのはやめよう。こういった動きが高まった。この流れこそメーンストリームではないか。

 いたずらに高速道の利用を煽るような政策は疑問である。家庭・運輸部門の二酸化炭素削減が課題だというのに、ナニを考えているんだか。

 その場しのぎに終始するのはこの国の政治の特徴だが、それでは危機は乗り切れない。
コメント
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