酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

すべての食品は〝毒入り〟を疑え

2008-09-21 05:07:00 | Weblog
 カビや農薬に汚染された事故米が日本全国で食品に混入されていた。中国ではメラミン入りの牛乳による被害が広がり、日本の食品業者にもこの牛乳が納入されていた。こうなってくると、安全な食べ物を捜すほうが難しい。



 《長岡市の 澱粉 製造会社「島田化学工業」が事故米を不正転用した問題で、愛知県は19日、同社の事故米を材料の一部に使用したオムレツが、財団法人「愛知県学校給食会」に納入されていたと発表した。

 オムレツは昨年度までの5年間、愛知県内38市町村の学校に計約45万3500個が供給された。健康被害は出ていないという》=読売電子版=

 このオムレツは長野でも8万食が給食に出されていたという。大手食品メーカーの丸大食品は、5種類の食品でメラミン混入が疑われている牛乳を原料として使っており、全品の回収を始めた。

 事故米が澱粉に姿を変えて流通していたとなると、汚染は底なしだ。事故米利用もさらに拡大するだろう。


 工業用と食用を区別せず「除染したから無毒」などと言う業者は論外だが、事故米の危険度、蓄積した場合の弊害などについてほとんど広報されていないのはおかしい。業者のでたらめさを追及することと、食材としての有害度を丁寧に説明することは別である。不安をかきたてるばかりが行政ではない。


 「健康への被害はない」のなら、科学的データを示して国民を説得するよう努めるべきだ。食品汚染の追及に及び腰だ、などと批判されることを恐れて不安解消策に手をこまねいているのは理解できない。


 加工された食品はすべて毒入りだと疑ってかかった方がいい。手を抜かず素材そのものから調理する大切さをあらためて教えられたともいえる。オムレツに澱粉って、どう考えても上げ底だ。


 加工食品はなるべく遠ざけたほうが賢明だ。同じ種類のものを愛用するのも避けたい。調味料などもプレーンなものを使おう。


 なんて言っていると、食べるものがなくなってしまう。でも、それが日本の食の現状である。自給率40%とはそういうことだ。


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