酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

王さんご苦労様でした

2008-09-25 05:55:26 | Weblog
 福岡ソフトバンクの王貞治監督が今季限りでの引退を表明した。胃の摘出手術を受けてからは、頬が一段とこけて見るからに「無理をしているなあ」という印象だった。


 眉間にしわを寄せた厳しい顔は努力の人にふさわしいが、満面の笑みはワンちゃんらしく素晴らしい。思うに任せない体調ではこの破顔は望めない。ゆっくり休んでもらった方がいい。長い間ご苦労様でした。


 王も長島も監督としての評価は選手育成に尽きる。信じて使い続ければ選手は伸びる。天才型の長島は選手を見限るのも早かった。センスを見抜く目は持っているのだが、我慢が足りない。そこへいくと、王は辛抱強かった。自身がバットを振り抜いて一本足打法を見に付けたように、「努力に勝る天才なし」という気持ちで選手に接していたのだろう。この点でもONは対照的だ。


 王引退を報じる各紙にナベツネ氏のコメントが見えない。WBCやら色々あるのにどうしたことか。前日のスポニチには「WBCは王総監督体制で」と示唆する記事が載っていた。それも駄目になって「何も言わん」と怒ったわけでもないだろうが…。


 《巨人・渡辺恒雄球団会長が22日、来季以降の原監督続投を示唆した。最大13ゲーム差を追い付き首位に立ち、この日は19年ぶりの11連勝を達成した。「(原監督は)最近いいんじゃない。さえている。(来季も指揮?)もちろん、そりゃそうよ。ほかにいない。まだクライマックスシリーズ、日本シリーズあるから、勝つか勝たんかだけど、クライマックスが終わったあとぐらいにははっきりする」と上機嫌で話した。

 また渡辺会長はWBCの監督をソフトバンク王監督が固辞している点にも言及。「健康上の問題だろ。頭が痛い。現場の監督は誰か選ばなくちゃいけないから、ワンちゃんに決めてもらえばいい」と、加藤コミッショナーの王監督の“総監督”プランに賛同した》=スポニチ電子版=



 勝てば官軍ですか。それとも単なる老人性健忘症? 麻生政権の人事を楽しむほどの御仁なのだから、もう少し発言に一貫性を持ってもらわないと庶民はまごついてしまう。原のことを去年はなんと言っていたのか。


 クライマックス・シリーズで中日に負けたときは「原は頭が悪い」と正直に述べている。「これは作戦ミスだよ。作戦ミスが3日続けば負けるんだ。ベンチワークが敗因? それもある。あいつがしっかりしてるんだよ、落合が。落合の方が頭が良かったんじゃないかな」


 さすが新聞界のドン、切り替えが早いですねえ。衆院選で麻生自民党が惨敗したときも、気の利いたコメントをお願いしたい。っていうか、そろそろ隠居して風流人でも目指されてはいかがでしょう。
コメント
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