酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

アメリカ兵もピンからキリまでいる

2008-03-22 05:42:13 | Weblog
 米軍がいまだ日本に駐留しているのはおかしい。これは正論である。

 同時に米軍は世界の至るところに軍事基地を置いているのも事実である。在日米軍が日本防衛のために存在するなどと思っている人は、おそらく少数派だろう。

 沖縄をはじめ、米軍キャンプ所在地での米兵の犯罪が大きく報道されている。確かに由々しき問題ではある。だが、米軍が存在するから起きた事件や事故と、たまたま米兵が起こした事件とは分けて考えた方がいいのではないか。

 横須賀のタクシー運転手殺害事件の真相はまだ不明だ。でも、一連の報道ぶりからすると、イージス艦から「脱走」した米兵による犯行の疑いが濃い。料金の支払いをめぐってトラブルでも起きたのか。

 仮にこの米兵による凶行であり、その動機が何であれ、きわめて個人的な犯罪だ(苛烈な従軍経験が兵士の精神状態に影響しているとしたら、米軍組織内の問題である)。「米軍基地があるからこんな事件が起きる」という反応は短絡的、感情的すぎると思う。在日米軍問題を真正面から見据えることにもつながらない。

 一人の人物の行為をその属性から評価したりする風潮が広がったのはいつごろからだろう。教師、警官、公務員、政治家…。もちろんその地位を悪用した犯罪や行為は関連付けて厳しく指弾されなければならない。政治家の汚職や教師のセクハラなどはその典型である。

 話は飛んでしまうが、「また中国人妻が保険金殺人」「日系ブラジル人が少女に暴行」などの報道も、中国やブラジルの文字が必要なのか疑問だ。

 個人の行為と組織とを峻別しないと、組織悪そのものへの切り込みが甘くなる。「総ざんげ方式」のいい加減さはいやというほど味わった。

 在日米軍問題は「番犬様(金丸信?)」が主人の命令を聞かないほど利口になり力を付けたということだ。気に入らない犬がいると、すぐに飛び出して行って噛み付く。飼い主は後始末に大童だ。気が付けば、いまや番犬が主人を引きずりまわしている。えさ代は高いし、世間からは文句のつけられ通しだ。戯画化すればこんな構図である。私ならこんな犬は飼わない。

 

 
コメント
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