おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ラオス 人民民主共和国 の 犂 と 犂耕

2011年06月25日 01時55分47秒 | 農業
写真1 右手で犂を持ち、左手で水牛を制御する手綱を持ち耕す人、独りで耕起作業を進める。

写真2 水牛の前に立ち、鼻に繋いだ綱で誘導する人、水牛の後ろで、犂を右手に持ち、水牛を制御する手綱を左手に持つ人、2人で耕起作業を進める。水牛は嫌がってる?

写真3 田んぼの角に着くと、方向転換のため、犂を持ち上げる。短い犂床(接地部位)が見える。

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 日本や多くの国で耕耘機が広く使われる前の時代、田や畑を耕すのに鍬と犂が使われていた。筆者は、牛や馬が、ときには人が牽いて田や畑を耕していた犂と、その利用(犂耕)、ならびに農業・農村の歴史を調査研究している。
 筆者に、力強い研究パートナーが登場。その人は、学部・大学院時代からの友人・後輩であるラオス人民民主共和国(以下、ラオスと記す。)の、シスラス ボアカム氏。わが国文部省の国費留学生だった。現在、ラオスで活躍中。
 彼が、ラオスの犂と犂耕を撮り送ってくれたのが写真1と写真2。ラオスも日本と同じように耕耘機が普及し、写真のような犂・犂耕は非常に少ない。貴重な現場写真、現在進行形の写真。筆者にとって犂・犂耕の写真は垂涎の的。調査研究意欲を掻き立てられる。日本では、現在、博物館で見るしかない。
 さて、上の写真で牽いているのは水牛、犂は鉄製の短床犂(接地部位を床と呼ぶ。その長さが短い。写真3に犂床が見える)、犂の後ろで操作する人(シンドリ)がいる(写真1)。耕耘に慣れてない牛や馬の場合、前に立ち誘導する人(ハナドリ)が1人付く場合もある(写真2)。
 執筆者:有馬洋太郎 撮影者:シスラス ボアカム 撮影年月日:2011年6月19日 撮影地:ラオス・サバナケット県アツサパントング市ドンヘン村
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ジョウカイボン <渡良瀬遊水地の昆虫3>

2011年06月24日 02時16分47秒 | 昆虫

写真1 ジョウカイボン


写真2 ジョウカイボンの体液は皮膚につくと炎症・水泡を起こす。


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 ジョウカイボンは、体長14~18mm、4~8月に発生し、平地から山地に生息する。
 成虫は、ハエ、ガなどを捕食する肉食性で共食いもする。

 本種の体液は、皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる有機化合物・カンタリジン(cantharidin)を含む。
 カンタリジン・cantharidinは、ジョウカイボン科名のCantharidaeに由来。

 本種の体液は炎症・水泡を起こす。
 そのため、和名は熱病(マラリア?)で苦しみ死亡した平清盛の法名・浄海坊に由来。

 学名:Athemus suturellus ジョウカイボン科(Cantharidae)
 引用・参考文献等:①『渡良瀬遊水地の昆虫図鑑』56頁、(財)渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団、2009年
         ②フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日本語版(最終更新 2011年6月12日 18:50)・カンタリジン
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年05月21日 撮影地:栃木市・渡良瀬遊水地
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ときは麦秋  コンバインうなる

2011年06月23日 01時16分39秒 | 農業

写真1 ときは麦秋、黄金色の麦畑が続く


写真2 麦畑の中を東武特急電車が疾走


写真3 国の機械リース料助成事業で導入したコンバインで麦刈り


写真4 個別で購入したコンバインを使い夫妻で麦刈り


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 ときは麦秋、2011年06月05日、東武伊勢崎線・縣駅付近は黄金色(写真1・写真2)。
 下車すると、麦刈りのコンバインと麦刈り跡耕起のトラクターが忙しく活躍中。

 麦刈りコンバインは2通り。
 1つは、国の機械リース料助成事業を使い導入したコンバイン(写真3)
 「平成21年度担い手経営展開支援リース事業 足利南営農集団」と記される。
 2つは、個別で購入したコンバイン(写真4)。

 麦刈りを終えると、耕起⇒代掻き(シロカキ)⇒田植と続く。

 引用・参考文献:弊ブログ2011年06月20日・農業用水路にアオダイショウ3匹
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年06月05日 撮影地:栃木県足利市・東武伊勢崎線縣駅近く
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自家 菜園 野菜 の 酢和え < 我が家 の 菜園 2 >

2011年06月22日 02時36分32秒 | 家庭菜園

写真1 自家菜園野菜(キュウリ・ネギ・タマネギ)とヤリイカの酢和え。自家菜園産のオオバを添える。

写真2 間引きしたゴボウ。長さは30㎝ほど。


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 2011年6月14日に紹介した立ち毛野菜15種のうち、キュウリをとり、ゴボウを間引き。キュウリは2本目。オオバは14日に紹介漏れ。
 自家菜園野菜4種とヤリイカで酢和えを拵える(写真1)。間引きゴボウ(写真2)は、自家菜園産のジャガイモと干し大根(自家菜園産・自家加工)、ニンジン、油揚げなどといっしょに「煮しめ」となる。ともに妻の料理、美味。
 執筆者:有馬洋太郎 撮影者:写真1;有馬洋太郎、写真2;妻 撮影年月日:写真1;2011年06月16日、写真2;2011年06月17日 撮影地:拙宅
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昆虫や魚に興味をもつ  まーくん

2011年06月21日 04時34分38秒 | 余暇

写真1 ウケを揚げた、まーくん


写真2 石嶋さん、まーくん、ちーちゃん


写真3 軽ワゴン車のドアにとまるテントウムシ


写真4 クワガタ、いないかなー


写真5 ウケに入ってたドジョウ


写真6 再び、ウケを投げ入れる、まーくん


写真7 アメンボウ 


写真8 ゲンゴロウ


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 1ヵ月ぶりに下野市(しもつけし)を歩く
 軽ワゴン車から父子の声
 振り返ると、トチオトメ栽培の石嶋さんと2人の子ども(まーくん・8歳、ちーちゃん・4歳。写真2)
 (以下、まーくんの発言は「 」 < >は筆者の発言)
   「おじちゃん、写真で何とってんの」
   <カボチャ>  「テントウムシ撮って」
   <どこにいる> 「ここだよ(写真3)、クワガタ知ってる、いるよ」
   <知ってるよ> 「とり行こう、ウケもかけているよ」
   <ウケっ?>  「魚とる」
   <そうかー>
 このように、はきはき、元気はつらつ、まーくん


 まず、軽ワゴン車に乗せてもらい、クワガタが来るドングリの木へ向かう(写真4)
 着くと、まーくんが足でける、さすが、知ってる
 石嶋さんもける、筆者もける
 残念ながら、クワガタは落ちてこない

 次に、イチゴハウスの脇を流れる農業排水路へウケを見に行く
 まーくんが1個目のウケを揚げる、中にはドジョウ1匹(写真1・写真5)
 そのまま、水路へ投げ入れる(写真6)
 水路にはコイやフナの稚魚などが、ピュッ、ピュッと水を切るように泳ぐ
 
 「アメンボウもいるよ、写真撮って」(写真7)
 まーくんが2個目のウケを揚げ、「ほら、ゲンゴロウだよ」、掌にのせている(写真8)
 <えっ、ゲンゴロウ、久しぶりだなー> 
 筆者が自然のゲンゴロウを見たのは小学生の頃

 上記に垣間見る昆虫や魚との遊び方、自然との触れ合い方を、父親石嶋さんがうまく伝授している
 石嶋さん父子のように自然を愛でる親子は、農村でも今どき少ない

 農業排水路に投入した金網製ウケは1日置いて揚げる
 2日以上置くと、魚が入り過ぎて窒息死する魚もいるので
 これは、魚やゲンゴロウなど生き物が田んぼにある程度戻った証拠
 確かに、それらを餌とするアオサギ・ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アマサギ・ゴイザギなどサギ類が田んぼに多い

 引用・参考文献等:弊ブログ2011年07月05日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月19日 撮影地:栃木県下野市
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