ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

晴れ間に

2011-05-25 | 3~4歳
 よく降る雨がやっとやんだ。だが太陽が出てしまっては暑くなる。すぐ出かけるどっ!犬服イマイチ派の私だが、原発事故以来やっぱり降雨やあとの水ハネには注意している。おかげでアリエスはよく合羽を着せられ、ちょっと暑い思いをしているな。ごめんよ。


 母ちゃん、行くで!

 風が吹き抜ける

 こっち側も

 おっ、なんか決意したか?


 鹿児島の友人は、普通の人と全然違う修羅場を数々くぐってきている。愛犬とともに、山の中で。クマンバチに追われたり、猪と鉢合わせたり、木の枝から飛んでくる蛇と闘ったり。だから彼女は、おじいちゃんやお兄ちゃんから引き継ぎ自分の経験もいっぱい足した知恵を、たくさん持っている。

 そこまでの自然ではないが、アリエスが走る場所もグラウンドのようなところばかりではない。河原、草むら、土と泥、木々も多くある。このあたりは鳥の観察区域ということで、近接するグラウンドや公園は除草剤などは用いずに、大きなトラクターで定期的に草を刈ってくれている。おかげで、水鳥をはじめとした野鳥のほか、キジ、タヌキ、イタチ、野ウサギ、色々なカエルなどが元気に暮らしている。

 しかしこれは、それらの捕食動物も元気であるということだ。彼女のアドバイスによれば、水辺なので蛇には注意とのこと。調べると、分布している毒蛇としてはマムシとヤマカガシがいた。どちらも血液の抗凝固を引き起こす系統の毒を持ちDICという致死的状態に至らせるが、犬はマムシ毒にはヒトより強いという。咬まれるとものすごく腫れるが、死に至ることは少ないそうだ。もちろん傷口の十分な洗浄と医療機関受診は必要。
 これに対しヤマカガシは、1970年代に死者が出るまで毒蛇とは知られていなかった。奥歯に毒があるので相当深く咬まれないと毒が注入されないが、頸の部分にも毒の分泌腺を持っていて、それを怒張させて毒を飛ばしたりもする。目に入ると角膜炎を起こし、最悪の場合は失明もあり得るという。しかも毒の強さはマムシの数倍。犬は体高の点で、人間よりリスク大かもしれない。

 どちらもいじったりしなければ積極的に襲ってくることはないというが、知らずに踏んでしまったりすれば怒るだろう。これからは十分気をつけよう。