ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

かごんま滞在記・その2

2011-05-11 | 3~4歳
 アリエスが鹿児島にいる間、私はシフトを調整のうえ仕事を続けていた。結構頻繁に飛行機を利用したことになる。出かける時はふり返りふり返り、グエッグエッと涙をのんで、だだっ広い畑のあぜ道を歩いた。農作業中のおばさんをギョッとさせながら。アリエスもずっと窓にたたずんで、こちらを見ている。・・・と思っていたが、目撃者によると、ヤツはため息をひとつつくと、さっさと自分のハウスに戻って爆睡していたらしい。食欲も落ちず下痢もせず。おい・・・

 アリエスの元に戻った時は、せめて楽しめる場所へ連れ出してやろう。ということで、車でしばらくのところにある山のキャンプ場へ行くことにした。シーズンオフで宿泊はまだできないので、無人。結構な山奥で清流があり、平野よりだいぶ涼しい。のびのびと走り回って、親子共々満足して帰宅したのだった。

 あとで聞き及んだところによると、「山は危ないよ」とのこと。へ・・・?アリエスがいればなーんにも怖くないぜっ。・・・しかし。奥深い山は動物がいっぱい。警戒すべきは猪だそうだ。山の神の化身ともいわれる猪には敬意さえ抱いているが、もし子供なんか連れていたら突進してきて危険極まりないという。ハンターも多く、猟犬と共に猪を追っている。技量が低ければ、相手が何であるか確認する前に引き金を引きかねない。そのうえキャンプ場の周囲には、客の安全のために猪用のトラップが仕掛けてあるという。げげ・・・

 田舎町は、どこまでも田畑が広がり本当に解放感がある。ぎっしり詰まった住宅街とは全然違う。すぐ向こうには山も川も海もあり、自由を謳歌したくなる。でも田畑はすべてが他人のものであり、さらにはその人々が丹精込めて育てている作物が生きている。まわりの自然にも、自然の中の掟と規律があり、よく学んで出かけないと事故を起こす。当然といえば当然だが、改めて反省したのだった。

 ともあれ、アリエスは走り疲れてやっぱり爆睡。楽しい夢をみた、と信じることにしよう。


 広いねー母ちゃん!

 橋を渡りまっす

 激流は嫌がるヤツだが・・・

 小さい頃と同じ寝顔