携帯が見つからない。
固定電話の子機から携帯に
かけたけれど、ウンともスンとも言わない。
リュックの中身を床にぶちまけたら
ピカピカ・・・ピカピカ・・・着信あったよ~
と携帯が音もなく、光を放っていた。
議会のあいだは、携帯をマナーモードにする。
そのまま、元に戻すのを忘れていたことに今ごろ気づく。
朝から10件も電話がかかっていた。
お留守番サービスも4件あった。
電話をくださったみなさま・・・ごめんなさい。
あしたは3月11日。
東日本大震災、そして福島原発事故から6年だ。
3月11日を境に、わたし自身の人生も大きく変わった。
心の奥底にしまい込んでいた
「原発は怖い」「原発はあぶない」という思いを
初めて口にした。
「いつも市民派・ずっと無党派」と言いながら
原発のことから目をそらし続けていた自分が
とても恥ずかしい。
「3月11日」がめぐってくるたびに
あの福島の事故がなかったら、
わたしは今も口をつぐんでいたかもしれないと思うと
心が苦しくなる。
ふがいないわたしは、
心の中で、「3月11日」にごめんなさい・・・とつぶやく。