はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

ラムサール登録に風力発電が障害? 敦賀の中池見湿地

2010-01-11 | 中池見

2010年1月11日(月曜日)
昨年末より、取材のあった風力発電についての記事が
今日の産経新聞に掲載されました。

昨年、日本ユネスコ協会の未来遺産にも登録され、
2年後のラムサール条約登録を目指している中池見湿地。

風力発電が建設される場所は、貴重な歴史的文化財もたくさん残っています。
福井県・敦賀市がともに力を合わせ、ラムサール条約の登録地を
目指しているのですから、よもや行政が建設をOKするわけはない・・・
と、確信しています!

あとは市長が建設にNO! と言ってくれるのを願っています。


http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100111/env1001110009000-n1.htm

風力発電に“逆風” 買い取り価格の減少に周辺の健康被害も

クリーンエネルギーの代表格だった風力発電が、新たな逆風にさらされている。
昨年11月に太陽光発電の新買い取り制度が始まったのに合わせ、
風力発電を併設していると買い取り価格が4分の1に減ることに。
「自然を考える人ほど損をする」とユーザーから抗議が相次ぎ、
差額を補填(ほてん)する業者も現れた。
一方、風力発電所の周辺では頭痛や不眠など体調不良を訴える人が続発。
環境省は風車が出す「低周波音」が原因とみて、
来年度から調査に乗り出す方針を決めた。

風力発電をめぐっては、発電量が風向き次第という不安定要素や
風車の騒音などの問題が以前から指摘されてきたが、
二酸化炭素を出さない自然エネルギーとして注目を集めてきた。
全国で稼働する大型の風力発電設備は平成14年度には576基だったが、
現在は約1500基に増加した。

しかし、昨秋から始まった新制度では、太陽光発電だけなら
1キロワット時当たり48円で電力会社に余剰電力を買い取ってもらえるのに対し、
風力発電を併設していると、太陽光発電以外の電気が配電線に
流れないようにする逆流防止装置を設置しなければ
12円前後に抑えられることになった。
これまでの買い取り価格は太陽光や風力にかかわらず
自然エネルギー分は24円だった。

背景には、太陽光発電事業を世界一にするという国の政策と、
余剰電力が多くなりすぎることへの考慮がある。
だが、業者によると逆流防止装置は費用が数十万円する上に、
小型の風力発電設備に設置するのは技術的に不可能だという。
このため、小型設備を併設しているユーザーからは
「損をするので撤去したい」という不満が、業者や国に寄せられているという。

これを受け、小型風力発電設備メーカーの「ゼファー」(東京)は昨年12月、
減少分の差額となる1キロワット時当たり36円を補填することを決定。
同社ではこれまでに約7千台出荷しており、年間で数百万円の負担になるといい、
国に対して「制度を見直すよう働きかけている」と不満をつのらせている。

一方、風力発電所の周辺では近年、健康被害を訴える人も出てきた。
環境省によると、報告は全国にまたがり、特定疾患がないのに
めまいや動悸(どうき)、耳鳴りなどに悩まされるという。
風車の回転による低周波音と呼ばれる100ヘルツ以下の音波が
原因ではないかという指摘があるが、因果関係は現時点で不明だという。

同省は今後4年間の計画で、研究者に委託して稼働中の全施設を対象に
調査する予定。
同省大気生活環境室は「実態が分かっていないので、治験を進める中で
何らかの基準作りを目指したい」としている。

 


http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100108/env1001082354002-n1.htm

ラムサール登録に風力発電が障害? 福井・敦賀

             
       渡り鳥の通り道となっている中池見湿地=福井県敦賀市

ラムサール条約登録を目指す福井県敦賀市の中池見湿地で浮上している
風力発電施設の計画をめぐり、建設予定の大型風車が渡り鳥の
通り道にあたるとして、地元環境団体が「条約登録の障害になりかねない」と
反発を強めている。
風力発電業者は「生息環境への影響はないか、あっても軽微」としているが、
大型風車と鳥の衝突事故は各地で報告されているといい、
環境団体側からは「生態系への影響は必至」と計画中止を求める声もあがっている。

風車建設を予定しているのは、風力発電業者の
クリーンエナジーファクトリー社(北海道根室市)で、
湿地から北東約7キロの場所に大型風車12基を設置する計画。
風車は高さ85メートルのタワーに長さ50メートルの3枚羽がついており、
出力2500キロワット。
平成25年の運転開始を目指している。

中池見湿地は、3つの低山に囲まれた約25ヘクタールの湿地で、
国内屈指のトンボの生息地として知られている。
クマタカなど約15種類の猛禽(もうきん)類を含めた
160種類の鳥類や60種のトンボなどが生息しており、
専門家からは「ラムサール条約の登録要件を満たす貴重な湿地だ」
と指摘されている。

ラムサール条約登録の国内候補地に指定されるためには、
国定公園である必要があるため、福井県はまず、国定公園編入に向けた
自然環境調査を実施する方針で、早ければ、平成24年に
ルーマニアで開かれる第11回同条約締約国会議で条約登録が
実現する見通しだという。

一方、クリーンエナジーファクトリー社が行った環境調査報告書でも、
建設予定地とその周辺で春に約3500例、秋に約7200例の
渡り鳥が確認されたが同社は「生息環境への影響はないか軽微」として、
建設を踏み切ることを決めたという。

滋賀県湖北町の湖北野鳥センターによると、中池見湿地は、
琵琶湖から日本海をつなぐ渡り鳥の通り道にあたるといい、
専門員の植木潤さんは「鳥の活動範囲はかなり広く、
付近で生息が確認されれば、建設が環境に与える影響も大きい」と指摘している。

中池見湿地での保全活動をしているNPO法人「ウエットランド中池見」の
笹木進事務局長は、「二酸化炭素排出量の面で風力発電はエコだというが、
結果的に、自然環境を破壊しては本末転倒だ。
貴重な湿地の生態系への影響を考えてほしい」と話している。

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