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Sky Blue

2020-02-16 18:40:24 | 音楽
マリア・シュナイダー・オーケストラ“Sky Blue”を聴きました。

このアルバムは2007年の作品です。1曲目は“The 'Pretty' Road”。爽やかな初秋の空のイメージ(以下、イメージは私の勝手な妄想です・・・)。泣けるピアノソロのテーマに始まり、フリューゲルの飛翔感のあるソロを経て、フリーな展開に。まるで天上の光景のようです。2曲目は“Aires De Lando”。この曲だけ、異色です。クラリネットをフィーチャーした、変拍子のタンゴ(?)のような曲ですが、三谷幸喜の映画とかが似合いそうなイメージ・・・。3曲目は“Rich' Piece”。冬の夕暮れ~夜の空のイメージ。テナーをフィーチャーした曲ですが、壮大な蒼い空が目に浮かぶようです。4曲目は“Cerulean Skies”。夏の夜明けの空のイメージです。1曲目の“The 'Pretty' Road”にどこか似ているかな・・・。こちらもやはりどこか懐かしい感じのするテーマに始まり、テナーの妖しいソロを経てフリーな展開に。アコーディオンとピアノのかけ合いは鳥のさえずりと風のそよぎのようです。そしてアルトの泣けるソロから壮大なアンサンブルに。こんな曲をこの世に残すことができたら思い残すことはないだろな、という曲です。ちなみにこの曲はグラミーも受賞しています。ラストは“Sky Blue”。春は曙の空のイメージ。ソプラノ・サックスをフィーチャーした曲ですが、ラストのクールダウンにふさわしい穏やかで綺麗な曲です。

一枚でいろいろな空の色が見えてくるようなアルバムでした。そういえば、マリアさんはバード・ウォッチングが趣味らしい・・・楽器の音が鳥になり、風になり、光になるのでしょうか・・・。
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