Bunkamuraザ・ミュージアムで「超写実絵画の襲来」を見てきました。
こちらも開催を知ったときから楽しみにしていた展覧会です。ホキ美術館にもいつかは行ってみたいと思っていたのですが、家から遠いこともあり、なかなか行く機会もなく・・・ですが、向こうの方から来てくれたので、ありがたく行ってまいりました。
展示は森本壮介「未来」から。白いブラウスと桜色のスカートの清楚な女性。透けるような衣服の描写が綺麗。この絵は震災の日に倒れたものの、事なきを得たのだとか。野田弘「摩周湖・夏天」の吸い込まれるような青、「聖なるもの THE-Ⅳ」は細密描写に神が宿るかのようです。展覧会のメインビジュアルにもなっている生島浩の「5:55」を見ると、綺麗なお姉さんは好きですか、という昔のCMをついつい思い出してしまいます。アントニオ・ロペスとも交流のあった礒江毅の「横たわる男」はどこかピエタのようでもあり・・・。石黒賢一郎の「存在の在処」は高校教師だった父親の定年の日を描いた作品ですが、時の流れまで感じさせます。もう一つのメインビジュアルにもなっている五味文彦「いにしえの王は語る」はまさに王者の風格の樹木。島村信之「幻想ロブスター」からは氏の甲殻類好きが如実に伝わってきます。原雅幸の清澄な風景画、「モンテプルチアーノ」の前からは動けなくなってしまいました。諏訪敦の「玉眼(大野慶人立像)」の迫真。藤原秀一の「萩と猫」の愛らしさ。塩谷亮の「月恍」の深く鮮やかな緑。鶴友那の「ながれとどまりうずまききえる」からは流れる川の水音が聴こえてくるようです。
会場では何人かの作家さんのインタビュー映像も流されていました。皆さん、写真以上の何か表現するために、さまざまな思いを込めているようです。野田氏の「全生命をかけて見つめる」という言葉には胸を衝かれる思いがしました・・・。
新型コロナウイルスの関係で、展覧会どころか出歩くこともままならない日々になりました。今まだわずかに開催が継続されている展覧会もありますが、それすらもう時間の問題かもしれず・・・。子どもたちが毎日学校に行ったり、家族でお出かけしたり、展覧会を見に行ったり、という「普通の日々」がどれだけありがたいものだったのか、思い知らされます。収束するのはいつになるのか・・・その時には世界全体が違うフェーズに移っているような気もします・・・。
こちらも開催を知ったときから楽しみにしていた展覧会です。ホキ美術館にもいつかは行ってみたいと思っていたのですが、家から遠いこともあり、なかなか行く機会もなく・・・ですが、向こうの方から来てくれたので、ありがたく行ってまいりました。
展示は森本壮介「未来」から。白いブラウスと桜色のスカートの清楚な女性。透けるような衣服の描写が綺麗。この絵は震災の日に倒れたものの、事なきを得たのだとか。野田弘「摩周湖・夏天」の吸い込まれるような青、「聖なるもの THE-Ⅳ」は細密描写に神が宿るかのようです。展覧会のメインビジュアルにもなっている生島浩の「5:55」を見ると、綺麗なお姉さんは好きですか、という昔のCMをついつい思い出してしまいます。アントニオ・ロペスとも交流のあった礒江毅の「横たわる男」はどこかピエタのようでもあり・・・。石黒賢一郎の「存在の在処」は高校教師だった父親の定年の日を描いた作品ですが、時の流れまで感じさせます。もう一つのメインビジュアルにもなっている五味文彦「いにしえの王は語る」はまさに王者の風格の樹木。島村信之「幻想ロブスター」からは氏の甲殻類好きが如実に伝わってきます。原雅幸の清澄な風景画、「モンテプルチアーノ」の前からは動けなくなってしまいました。諏訪敦の「玉眼(大野慶人立像)」の迫真。藤原秀一の「萩と猫」の愛らしさ。塩谷亮の「月恍」の深く鮮やかな緑。鶴友那の「ながれとどまりうずまききえる」からは流れる川の水音が聴こえてくるようです。
会場では何人かの作家さんのインタビュー映像も流されていました。皆さん、写真以上の何か表現するために、さまざまな思いを込めているようです。野田氏の「全生命をかけて見つめる」という言葉には胸を衝かれる思いがしました・・・。
新型コロナウイルスの関係で、展覧会どころか出歩くこともままならない日々になりました。今まだわずかに開催が継続されている展覧会もありますが、それすらもう時間の問題かもしれず・・・。子どもたちが毎日学校に行ったり、家族でお出かけしたり、展覧会を見に行ったり、という「普通の日々」がどれだけありがたいものだったのか、思い知らされます。収束するのはいつになるのか・・・その時には世界全体が違うフェーズに移っているような気もします・・・。