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アートネタなど日々のあれこれ

銀座ツアー・ふたたび

2017-02-22 21:40:56 | 美術
ひさびさに銀座でギャラリーめぐりをしてきました。

まず向かったのは、資生堂ギャラリー。「吉岡徳仁 スペクトル」を見てきました。インスタレーション「スペクトル」一発勝負です。七色の光が散乱する神秘的な空間は、カテドラルのようでもあり・・・。“Water Block”に腰掛けて眺めていると時を忘れてしまいます。天国とか極楽浄土の光景って、こんなかなぁ〜、と。人間がつくりあげたものである以上、イミテーションの天国なのかもしれない。でも、それはただただ美しいし、この世に天国を見ようとする営為そのものがアートなのかも。会場では、吉岡氏の代表作を収めた16分ほどのビデオも流されていますが、こちらも見応えありました。クリスタルな作品たち。3年前の吉岡氏の個展を見逃したことをしみじみ後悔・・・。

次に向かったのは、メゾンエルメスフォーラム。「曖昧な関係」という三人展です。ベルンハルト・ショービンガーの作品は「さらば、砲丸をジュエリーへ」との言葉どおり、意外な素材でつくられたジュエリーの数々。本来、美しく着飾るためのジュエリーが、ここではどこか痛みを伴う記憶を呼び覚ますようです。アンヌ・ロール・サクリストの作品は、15世紀のウッチェロの作品「サン・ロマーヌ」の闘いと枯山水を組み合わせたもの。時間と空間を超えた意外な出会いです。ナイル・ケティングの作品は音・光・香りを組み合わせたインスタレーション。メゾン・エルメスの空間によく似合います。バックにかかっていた音楽も好きな感じだったな・・・。三人の作品が関係あるのか、ないのか、まさに「曖昧な関係」。

最後に向かったのは、ポーラミュージアムアネックス。青木美歌さんの「あなたに続く森」を見てきました。日曜美術館のアートシーンで見て、一目ぼれした作家さんです。ガラス素材で菌類、ウィルス、細胞等をモチーフに、目に見えない「生命の在りよう」を作品にしてきたとか。ガラスでこんなことができるんだ、というくらい、繊細で精緻な作品たち。息を詰めるようにして、ただただ見とれてしまいました。ライティングも美しい。撮影可だったので、周りの女子たちが、一斉にカメラ女子と化してましたね。私も何枚か撮らせていただきました。写真で撮っても綺麗な作品です。

というわけで、ひさびさの銀座めぐり、楽しんでまいりました。本当に、いつになっても洗練されたアートが似合う街です・・・。


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