東京都現代美術館で「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」を見てきました。
「日曜美術館」の皆川明さんの回を見て、これは楽しそうな展覧会だな、と思い、行ってきました。会場に入ると老若女女がたくさん・・・本当に世代問わず、多くの女性の方々に人気なんですね。
展示方法もとてもユニークなものでした。会場構成は建築家の田根剛さん。ミナ ペルホネンのものづくりを自然界に例えて各章の名称にしていますが、8つの章が相まって一つの大きな世界を創り上げているようでもあります。会場に入ってすぐは「実」の章。ミナ ペルホネンを代表する刺繍柄「タンバリン」の紹介です。単なる円の連続に見えたものに、これほどの手間暇がかかっていたのですね。次は「森」、洋服の森です。約25年分の服、400着以上を、年代をミックスして展示しています。こういう時は、もし一着プレゼントするよと言われたらどれが欲しいかな、と妄想しながら見るのが楽しい。空色の刺繍がほどこされた華奢な一枚が欲しくなりました(笑)。「風」は4都市に住む4人の愛用者の日常の映像。ミナのある暮らしの心地よさが伝わってきます。「芽」はテキスタイルのデザイン。見ているだけで楽しくなってきます。このデザインがあの服になったんだな、と分かるものも。「種」はものづくりのアイデアの紹介です。ここにはシェルハウスの展示も。何となくヤドカリを連想してしまいましたが、こんな家にお泊りしたら楽しいだろうな・・・。「根」は皆川氏が新聞連載のための描いた挿画の展示。デザイン画とはちょっと趣が異なり、シンプルかつシニカルな味わいです。「土」は洋服と記憶、個人所有の15点の服をエピソードと共に紹介しています。エピソードを一つひとつ読んでいると、なんだか泣けそうになってきます。これだけ愛された服は幸せだな・・・。「空」は皆川氏のインタビュー映像。穏やかな語り口で想いを語るのを聞いていると、こちらまで癒されます・・・。
ミナ ペルホネンの活動は皆川氏が「せめて100年つづくブランド」という想いで始めたのだそうです。「種」の章には皆川氏の言葉が書かれていたメモがいくつか展示されていたのですが、その中にはこんな言葉がありました。有限の生命を無限の生命に変えること。肉体としての生命には限りがあるけれど、残した想いが生命となって続いていくとしたら、それはとても幸せなことですよね・・・。
「日曜美術館」の皆川明さんの回を見て、これは楽しそうな展覧会だな、と思い、行ってきました。会場に入ると老若女女がたくさん・・・本当に世代問わず、多くの女性の方々に人気なんですね。
展示方法もとてもユニークなものでした。会場構成は建築家の田根剛さん。ミナ ペルホネンのものづくりを自然界に例えて各章の名称にしていますが、8つの章が相まって一つの大きな世界を創り上げているようでもあります。会場に入ってすぐは「実」の章。ミナ ペルホネンを代表する刺繍柄「タンバリン」の紹介です。単なる円の連続に見えたものに、これほどの手間暇がかかっていたのですね。次は「森」、洋服の森です。約25年分の服、400着以上を、年代をミックスして展示しています。こういう時は、もし一着プレゼントするよと言われたらどれが欲しいかな、と妄想しながら見るのが楽しい。空色の刺繍がほどこされた華奢な一枚が欲しくなりました(笑)。「風」は4都市に住む4人の愛用者の日常の映像。ミナのある暮らしの心地よさが伝わってきます。「芽」はテキスタイルのデザイン。見ているだけで楽しくなってきます。このデザインがあの服になったんだな、と分かるものも。「種」はものづくりのアイデアの紹介です。ここにはシェルハウスの展示も。何となくヤドカリを連想してしまいましたが、こんな家にお泊りしたら楽しいだろうな・・・。「根」は皆川氏が新聞連載のための描いた挿画の展示。デザイン画とはちょっと趣が異なり、シンプルかつシニカルな味わいです。「土」は洋服と記憶、個人所有の15点の服をエピソードと共に紹介しています。エピソードを一つひとつ読んでいると、なんだか泣けそうになってきます。これだけ愛された服は幸せだな・・・。「空」は皆川氏のインタビュー映像。穏やかな語り口で想いを語るのを聞いていると、こちらまで癒されます・・・。
ミナ ペルホネンの活動は皆川氏が「せめて100年つづくブランド」という想いで始めたのだそうです。「種」の章には皆川氏の言葉が書かれていたメモがいくつか展示されていたのですが、その中にはこんな言葉がありました。有限の生命を無限の生命に変えること。肉体としての生命には限りがあるけれど、残した想いが生命となって続いていくとしたら、それはとても幸せなことですよね・・・。