K’s cinemaで「Dont look back」を見てきました。(この映画館での上映は終了しています。)
音楽ドキュメンタリーの金字塔、というキャッチフレーズのこの映画、1965年、英国ツアー中のボブ・ディラン(当時24歳!)を追ったドキュメンタリーです。(以下、ネタバレ気味です。)
若くて才能あるってこういうことなのね・・・と、溜め息をつくしかない、という感じの映画でした。おまけにけっこうイケメンだし。冒頭のシーンからしてかっちょよかったです。ディランが歌詞の書かれたカードを放り捨てながら歌うシーンは世界初のPVとも言われるらしく・・・このシーンを見ながら頭にぼんやり浮かんだことといえば、やっぱり言葉の天才っているんだなぁ、と。そりゃ、ノーベル文学賞ですもんね・・・。
コンサート、インタビュー、プライベートなどなど、見どころもたくさん。特に、インタビューのシーンは見ている方がどきどきしてしまいました。舌鋒鋭く突っ込みを入れるディランに、顔面蒼白になるインタビュアー達。人によっては傲慢と見る向きもあるかもしれませんが、私はそこまでの不快感は覚えませんでした。この人は頭よすぎて正直すぎるんだろうなあ、と。だから相手の痛い所を突いてしまうし、ほどほどのところで矛を収めることもできない。なかでもタイム誌の記者とのやりとりが凄まじかった。世界のタイムに向かって「活字の中に真実なんてない」「タイムにはアイデアがない」なんて、いやはやもう・・・。
かと言って、お高くとまったミュージシャンだったかというとそれは違う、自分のファン達は楽しみに来ている、ということをよく知っています。そして、彼らはタイムなんて読まないだろうということも。でも、インタビュアー達が難解だという歌詞を、ファン達は理解しているだろうとも思っている。それにしても、この頃のディランって凄い人気だったんですね。しかし、大観衆の待つステージ向かうディランの後ろ姿は、何だか孤独なサムライのようにも見えてしまいます・・・。
この映画で個人的にツボだったのがドノヴァンとの交流のシーンです。当時、イギリスで人気だったドノヴァン。ホテルの一室みたいなところで、ディランに自分の歌を聴かせます。いい歌、いい声、そしてこの人きっといい人なんだろう、と思わせる歌。そして、歌い終わるとディランにも一曲歌ってよ、と頼むドノヴァン。おもむろにディランが歌いだすと、笑みを浮かべつつも不安げな表情を隠せません。本当にこういう時、音楽って残酷ですよね・・・。
そんなわけで、持てる人の持てるぶりをたっぷりと堪能させられた映画でした。あまりにもそのまんまな感想ですが。やっぱり、若くて才能あるってこういうことなのね・・・(爆)。
音楽ドキュメンタリーの金字塔、というキャッチフレーズのこの映画、1965年、英国ツアー中のボブ・ディラン(当時24歳!)を追ったドキュメンタリーです。(以下、ネタバレ気味です。)
若くて才能あるってこういうことなのね・・・と、溜め息をつくしかない、という感じの映画でした。おまけにけっこうイケメンだし。冒頭のシーンからしてかっちょよかったです。ディランが歌詞の書かれたカードを放り捨てながら歌うシーンは世界初のPVとも言われるらしく・・・このシーンを見ながら頭にぼんやり浮かんだことといえば、やっぱり言葉の天才っているんだなぁ、と。そりゃ、ノーベル文学賞ですもんね・・・。
コンサート、インタビュー、プライベートなどなど、見どころもたくさん。特に、インタビューのシーンは見ている方がどきどきしてしまいました。舌鋒鋭く突っ込みを入れるディランに、顔面蒼白になるインタビュアー達。人によっては傲慢と見る向きもあるかもしれませんが、私はそこまでの不快感は覚えませんでした。この人は頭よすぎて正直すぎるんだろうなあ、と。だから相手の痛い所を突いてしまうし、ほどほどのところで矛を収めることもできない。なかでもタイム誌の記者とのやりとりが凄まじかった。世界のタイムに向かって「活字の中に真実なんてない」「タイムにはアイデアがない」なんて、いやはやもう・・・。
かと言って、お高くとまったミュージシャンだったかというとそれは違う、自分のファン達は楽しみに来ている、ということをよく知っています。そして、彼らはタイムなんて読まないだろうということも。でも、インタビュアー達が難解だという歌詞を、ファン達は理解しているだろうとも思っている。それにしても、この頃のディランって凄い人気だったんですね。しかし、大観衆の待つステージ向かうディランの後ろ姿は、何だか孤独なサムライのようにも見えてしまいます・・・。
この映画で個人的にツボだったのがドノヴァンとの交流のシーンです。当時、イギリスで人気だったドノヴァン。ホテルの一室みたいなところで、ディランに自分の歌を聴かせます。いい歌、いい声、そしてこの人きっといい人なんだろう、と思わせる歌。そして、歌い終わるとディランにも一曲歌ってよ、と頼むドノヴァン。おもむろにディランが歌いだすと、笑みを浮かべつつも不安げな表情を隠せません。本当にこういう時、音楽って残酷ですよね・・・。
そんなわけで、持てる人の持てるぶりをたっぷりと堪能させられた映画でした。あまりにもそのまんまな感想ですが。やっぱり、若くて才能あるってこういうことなのね・・・(爆)。