アップリンク渋谷で「トミー」を見てきました(この映画館での上映は既に終了しています)。
むかしむかしケン・ラッセルの映画は何本か見ましたが、この映画は未見でした。が、リバイバル上映されていることを知り・・・とはいえ、この歳になって、あの監督の映像についていけるかどうか、一抹の、というかかなりの不安があったのですが、これを逃すともう見る機会はないかもしれない、と、思い切って行ってきました(以下、ネタバレ気味です)。
結論からいうと、やっぱり見に行ってよかったです!あの強烈な映像にも何とかついていけました。ホドロフスキーの「エル・トポ」に近い雰囲気でしたが、あそこまでグロくはなかったな。何といってもケン・ラッセルの映像とザ・フ―の音楽が、強力なパワーで拮抗しあうさまはスリリングでした。やはり元々の音楽自体が素晴らしかったからこの映画は成り立ったのだろうな・・・。俳優陣も軒並み怪演。ティナ・ターナー演じるアシッド・クイーンのとんでもない顔芸。エリック・クラプトン演じるマリリン・モンロー教の伝道師の胡散臭さ。エルトン・ジョン演じるピンボールの魔術師の熱唱、いや激唱。そして、ロジャー・ダルトリー本人が主人公のトミーを演じています。学校の演劇すらやったことがない、と言って本人は嫌がったそうですが、なんだか不思議な存在感。キース・ムーン演じるイカれた叔父さんも見事な壊れっぷり。しかし、なんといってもトミーの母親を演じたアン・マーグレットが凄かった。母というものの強さ美しさ恐ろしさを体現しているようでした。シャンパンの泡やら豆やらチョコレートやらにまみれて歌うシーンは圧巻の一言でした。
ピート・タウンゼント本人はこの映画の出来が気に入らなかったそうです。映像を与えられることで、良くも悪くもイメージが限定されてしまう、という側面はあるのでしょうね。とはいえ、映像と音楽がこの勢いで疾走するような映画ってそうそうなさそうです。“see me feel me”の切なさ美しさは忘れられそうにありません・・・。
さて、鑑賞後は例によって遅めのランチということで、奥渋谷にある「キャメルバック サンドウィッチ&エスプレッソ」に行ってきました。ここは卵サンドが名物らしいのですが、お腹も空いていたので生ハムのサンドウィッチにしました。フランスパンが外はカリカリ中はもちもちでおいしかったな。そして、一緒に頼んだ塩キャラメルラテがなにげに絶品でした。
むかしむかしケン・ラッセルの映画は何本か見ましたが、この映画は未見でした。が、リバイバル上映されていることを知り・・・とはいえ、この歳になって、あの監督の映像についていけるかどうか、一抹の、というかかなりの不安があったのですが、これを逃すともう見る機会はないかもしれない、と、思い切って行ってきました(以下、ネタバレ気味です)。
結論からいうと、やっぱり見に行ってよかったです!あの強烈な映像にも何とかついていけました。ホドロフスキーの「エル・トポ」に近い雰囲気でしたが、あそこまでグロくはなかったな。何といってもケン・ラッセルの映像とザ・フ―の音楽が、強力なパワーで拮抗しあうさまはスリリングでした。やはり元々の音楽自体が素晴らしかったからこの映画は成り立ったのだろうな・・・。俳優陣も軒並み怪演。ティナ・ターナー演じるアシッド・クイーンのとんでもない顔芸。エリック・クラプトン演じるマリリン・モンロー教の伝道師の胡散臭さ。エルトン・ジョン演じるピンボールの魔術師の熱唱、いや激唱。そして、ロジャー・ダルトリー本人が主人公のトミーを演じています。学校の演劇すらやったことがない、と言って本人は嫌がったそうですが、なんだか不思議な存在感。キース・ムーン演じるイカれた叔父さんも見事な壊れっぷり。しかし、なんといってもトミーの母親を演じたアン・マーグレットが凄かった。母というものの強さ美しさ恐ろしさを体現しているようでした。シャンパンの泡やら豆やらチョコレートやらにまみれて歌うシーンは圧巻の一言でした。
ピート・タウンゼント本人はこの映画の出来が気に入らなかったそうです。映像を与えられることで、良くも悪くもイメージが限定されてしまう、という側面はあるのでしょうね。とはいえ、映像と音楽がこの勢いで疾走するような映画ってそうそうなさそうです。“see me feel me”の切なさ美しさは忘れられそうにありません・・・。
さて、鑑賞後は例によって遅めのランチということで、奥渋谷にある「キャメルバック サンドウィッチ&エスプレッソ」に行ってきました。ここは卵サンドが名物らしいのですが、お腹も空いていたので生ハムのサンドウィッチにしました。フランスパンが外はカリカリ中はもちもちでおいしかったな。そして、一緒に頼んだ塩キャラメルラテがなにげに絶品でした。