日本橋高島屋で「池田学展 The Pen」を見てきました。
池田さんのことを知ったのは、ほぼ今年始めのNHKの番組でなのですが、それ以来ずっと、この展覧会を心待ちにしていました。というわけで、私にしては珍しく、初日に伺ったのですが・・・行列こそなかったですが、中はかなり混んでいました。それもシニア層がたくさん・・・。若いお客さんが大半なのかと思っていたので、けっこう意外でした。日本橋という場所柄でしょうか。それにしても皆さん、私のようにNHKの番組を見てやって来たのだろうか・・・。
この日は、鑑賞前に腹ごしらえ・・・ということで、高島屋の中の「ジョエル・ロブション」へ。2千円のランチにしたのですが、メイン、パン、ドリンク、デザートがついてきて、なかなかにお得です。メインはガレットにしましたが、さくっとしていて美味。デザートもはブリュレにしましたが、上にフランボワーズのソルベものっていて、こちらもとっても美味。お腹もいっぱいになったところで、いざ会場へ。
デパート展と思って油断していたら、かなり本格的な展覧会でした。現在に至るまでのほぼ全作品が網羅されているとか。作品は概ね年代順に展示されていました。芸大の卒業制作「巌ノ王」も。早くも驚きの細密描写です。そしてなぜかラピュタを思い出したり・・・。「ブッダ」も一瞬、写真のように見えますが、実はかなりシュール。シュールといえば「興亡史」も凄い。こちらは「千と千尋の神隠し」を思い出したりも。そして、震災の3年前に描かれたという「予兆」。時にアーティストは時代を予知するような作品を生み出すことがありますが、これもまさにその一つなのでしょう。一方、「メルトダウン」は震災後に描かれたそうです。展覧会のChapterの一つに「自然と文明の相克」というタイトルがついていましたが、これは池田さんにとって主要なテーマなのでしょうか・・・。そんな中で、「痕跡」のような、海を描いた作品が印象的でした。グルスキーの写真を思い出すような、暗い海・・・。
ところで、今回、動物シリーズも展示されていました。池田さんは東京動物園協会が発行する「どうぶつと動物園」という雑誌にも作品を描いていたそうです。この動物たちがもう、ふわふわの、もふもふの、つぶらな瞳の・・・で、とにかく可愛い!かと思うと、朝日新聞で法廷画も描いていたそうで・・・中には覚えのある事件の絵で、これは池田さんが描いてたんだ、というものも。そして、お約束(?)の子ども〜青年時代の作品も。やっぱりというか何と言うか、子どもの頃から巧かったんですね。そんな中で、19歳の時の自画像に思わず眼を惹かれました。
そして、「誕生」です。テレビで見た時からずっと、この絵を生で見たい、と思い続けていました。作品の前に立つともう、言葉も出ません。生命の流れが溢れ出すようで・・・。テレビでは、描かれているモチーフにまつわるエピソードもいろいろと語られていたのですが、そういうのも飛んでしまって、ひたすら立ち尽くすしかありませんでした。この作品の前はずっと人だかりで、なかなか全貌を見られなかったのですが、ほんのわずか、雲の切れ目から晴れ間が覗くような時があって、まさに至福の光景でした。
会場では池田さんのインタビューの映像も流れていました。一日に10センチ四方しか描けないこと、大きな絵は構図を決めずに描くこと、住んでいる場所にも影響を受けること・・・ジブリのことにもちょっと触れられていましたね。そして何より・・・展覧会の冒頭に、楽しんで見てほしい、という池田さんの言葉がありましたが・・・本当に楽しませてもらった展覧会でした。
池田さんのことを知ったのは、ほぼ今年始めのNHKの番組でなのですが、それ以来ずっと、この展覧会を心待ちにしていました。というわけで、私にしては珍しく、初日に伺ったのですが・・・行列こそなかったですが、中はかなり混んでいました。それもシニア層がたくさん・・・。若いお客さんが大半なのかと思っていたので、けっこう意外でした。日本橋という場所柄でしょうか。それにしても皆さん、私のようにNHKの番組を見てやって来たのだろうか・・・。
この日は、鑑賞前に腹ごしらえ・・・ということで、高島屋の中の「ジョエル・ロブション」へ。2千円のランチにしたのですが、メイン、パン、ドリンク、デザートがついてきて、なかなかにお得です。メインはガレットにしましたが、さくっとしていて美味。デザートもはブリュレにしましたが、上にフランボワーズのソルベものっていて、こちらもとっても美味。お腹もいっぱいになったところで、いざ会場へ。
デパート展と思って油断していたら、かなり本格的な展覧会でした。現在に至るまでのほぼ全作品が網羅されているとか。作品は概ね年代順に展示されていました。芸大の卒業制作「巌ノ王」も。早くも驚きの細密描写です。そしてなぜかラピュタを思い出したり・・・。「ブッダ」も一瞬、写真のように見えますが、実はかなりシュール。シュールといえば「興亡史」も凄い。こちらは「千と千尋の神隠し」を思い出したりも。そして、震災の3年前に描かれたという「予兆」。時にアーティストは時代を予知するような作品を生み出すことがありますが、これもまさにその一つなのでしょう。一方、「メルトダウン」は震災後に描かれたそうです。展覧会のChapterの一つに「自然と文明の相克」というタイトルがついていましたが、これは池田さんにとって主要なテーマなのでしょうか・・・。そんな中で、「痕跡」のような、海を描いた作品が印象的でした。グルスキーの写真を思い出すような、暗い海・・・。
ところで、今回、動物シリーズも展示されていました。池田さんは東京動物園協会が発行する「どうぶつと動物園」という雑誌にも作品を描いていたそうです。この動物たちがもう、ふわふわの、もふもふの、つぶらな瞳の・・・で、とにかく可愛い!かと思うと、朝日新聞で法廷画も描いていたそうで・・・中には覚えのある事件の絵で、これは池田さんが描いてたんだ、というものも。そして、お約束(?)の子ども〜青年時代の作品も。やっぱりというか何と言うか、子どもの頃から巧かったんですね。そんな中で、19歳の時の自画像に思わず眼を惹かれました。
そして、「誕生」です。テレビで見た時からずっと、この絵を生で見たい、と思い続けていました。作品の前に立つともう、言葉も出ません。生命の流れが溢れ出すようで・・・。テレビでは、描かれているモチーフにまつわるエピソードもいろいろと語られていたのですが、そういうのも飛んでしまって、ひたすら立ち尽くすしかありませんでした。この作品の前はずっと人だかりで、なかなか全貌を見られなかったのですが、ほんのわずか、雲の切れ目から晴れ間が覗くような時があって、まさに至福の光景でした。
会場では池田さんのインタビューの映像も流れていました。一日に10センチ四方しか描けないこと、大きな絵は構図を決めずに描くこと、住んでいる場所にも影響を受けること・・・ジブリのことにもちょっと触れられていましたね。そして何より・・・展覧会の冒頭に、楽しんで見てほしい、という池田さんの言葉がありましたが・・・本当に楽しませてもらった展覧会でした。