智美術館で「藤本能道 生命を描いた陶芸家」を見てきました。
今年は藤本能道の生誕百年なのだそうです。前回、智美術館で開かれた展覧会は見逃してしまったので、今度こそはと思い行ってきました。「幻の食器」のシリーズも出るそうですし。この美術館とはゆかりの深い陶芸家だったのですね・・・。
藤本能道は色絵磁器(磁器の表面に色絵具で絵や模様を描き、焼きつける製陶技術)の重要無形文化財保持者です。色絵磁器の大家である富本憲吉に師事していたこともあるそうです。白磁の上に水彩画のような繊細さで自然界の諸々を描いています。「幻の食器」は1976年の植樹祭の折に、菊地家の施設に宿泊された昭和天皇と皇后の晩餐用に、菊地智氏が制作を依頼したものです。鳥や果物、草花が描かれた食器の数々。まさに精魂を込めたというか、自然界が凝縮されたような作品です。食器の世界というのはかくも豊かになりうるものなのですね。その他の作品にも自然を瑞々しく描かれていますが、とりわけ動物シリーズが愛らしい。鳥、蝶、虫・・・。むくむくのフクロウ、色鮮やかなカワセミ、輝くような蝶・・・。背後に描かれた自然の風景と一体となって、独特の奥行、空気感を生み出しています。今回は藤本能道の最後の作品群、「陶火窯焔」のシリーズも展示されています。燃え盛る焔を背景に蝶が描かれた作品は速水御舟の「炎舞」を彷彿とさせます。炎舞は魔性を感じさせるとしたら、こちらは浄化を感じさせます・・・。
さて、例によって鑑賞後はランチ・・・ということで、神谷町の駅近くの和食屋「ふる」に行ってきました。ここはお魚が美味しい。寒ブリの漬け丼を頼みましたが、新鮮で美味しゅうございました。
今年は藤本能道の生誕百年なのだそうです。前回、智美術館で開かれた展覧会は見逃してしまったので、今度こそはと思い行ってきました。「幻の食器」のシリーズも出るそうですし。この美術館とはゆかりの深い陶芸家だったのですね・・・。
藤本能道は色絵磁器(磁器の表面に色絵具で絵や模様を描き、焼きつける製陶技術)の重要無形文化財保持者です。色絵磁器の大家である富本憲吉に師事していたこともあるそうです。白磁の上に水彩画のような繊細さで自然界の諸々を描いています。「幻の食器」は1976年の植樹祭の折に、菊地家の施設に宿泊された昭和天皇と皇后の晩餐用に、菊地智氏が制作を依頼したものです。鳥や果物、草花が描かれた食器の数々。まさに精魂を込めたというか、自然界が凝縮されたような作品です。食器の世界というのはかくも豊かになりうるものなのですね。その他の作品にも自然を瑞々しく描かれていますが、とりわけ動物シリーズが愛らしい。鳥、蝶、虫・・・。むくむくのフクロウ、色鮮やかなカワセミ、輝くような蝶・・・。背後に描かれた自然の風景と一体となって、独特の奥行、空気感を生み出しています。今回は藤本能道の最後の作品群、「陶火窯焔」のシリーズも展示されています。燃え盛る焔を背景に蝶が描かれた作品は速水御舟の「炎舞」を彷彿とさせます。炎舞は魔性を感じさせるとしたら、こちらは浄化を感じさせます・・・。
さて、例によって鑑賞後はランチ・・・ということで、神谷町の駅近くの和食屋「ふる」に行ってきました。ここはお魚が美味しい。寒ブリの漬け丼を頼みましたが、新鮮で美味しゅうございました。