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スガ+森でつくった名曲の数々を、ストリングスで味わう会

2024-04-29 11:19:13 | 音楽
スガ+森でつくった名曲の数々を、ストリングスで味わう会@東京ドームシティホールに行ってきました。

と言っても、行ってからはや2ヶ月経ってしまいました。この間、当社比でめっちゃ忙しかったからですが、思い出のために書いておこうと思います。これくらい時間が経つと、細かいことは思い出せなくなり、エッセンスのようなところだけが残っていくのですが…。

歌+鍵盤+弦カルテットという異色の編成で行われたこのライブ、スガさんのライブ史上でも記憶に残るライブの一つになりました。1曲目、「アイタイ」が始まった時、この曲をオープニングにもってきたか~、と鳥肌立ちました。弦の艶やかな響きが妖艶。「これからむかえにいくよ」はこの曲、ベース抜きでやるんかい…と思わず心の中で突っ込みましたが、さすがは森さん、みごとに決めてくださいました。「愛について」は、いつもはエレピだけど今日はピアノ、こちらの響きも素敵。「木曜日、見舞いにいく」は森さんのレゲエオルガンが控えめに言って最っ高でした…そして、20数年前にこの曲の歌詞から受けた衝撃がまざまざとよみがえります。かと思うと、「気まぐれ」の歌詞の意味が今になって明かされる場面も…この曲の歌詞にはずっと違和感があったのですが、長年のもやもやがようやく晴れました。そういうことだったのか…。「夜空ノムコウ」は今野均さんのバイオリンが素晴らしく…初めて聴くような美しさを引き出してくださいました。「アストライド」もひときわ壮大に響き、「ストーリー」も弦のあやうい響きがスリリング。「坂の途中」では萩田光雄先生の思い出話も。先生のスコアが生の弦で再現されるという喜び…なんというか、滋養あふれるスープみたいな響きですよね。ラストは新曲「あなたへの手紙」。新境地を開かれたのか…最後のピアノの低音は地の底から響いてくるようでした…。

掛け合い漫才のようなスガさんと森さんのトークも楽しく、終始和やかな雰囲気のライブでした。やはりスガさんと森さんの出会いって運命だったんだ…とあらためて思いました。ミュージシャンの絆と業、をみたような気すらします。陰の立役者、今野均さんとも長いおつき合いだそうです。凄腕ミュージシャンって諸刃の剣みたいなところがあって、歌の添物になってしまっては勿体ないし、かと言って、主役である歌を食ってしまっては本末転倒。お二人ともその匙加減が本当に絶妙でした。そして、名曲とは何ぞや、についても、あらためて思いを馳せました。名曲って大木みたいなものだなぁ…と。長い時を経てもそこに立っている、そして多くの人がその下で憩うことができる…。

そんなわけで、夢のような一夜でした。何年経っても、あの時あのライブに行けてよかったなぁ…としみじみするのだろうと思います。そして、今さらながら27周年おめでとうございます…これからもひっそりと草葉の陰から応援させていただきますよ…(いや、まだ死んでないけど…)。
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