ル・シネマで「私はマリア・カラス」を見てきました。
言わずと知れた「ザ・歌姫」。その生涯を本人の手紙や関係者の証言、数々のプライベート映像から浮き彫りにしたドキュメンタリーです。それにしても、ドラマティックという言葉がこれほど似つかわしい人生って、他にないのでは・・・。ちなみに、カラスの手紙を朗読するのは「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダン。時折、カラス自身の声を聴いているかのような錯覚に陥ります・・・(以下、ネタバレ気味です)。
スパルタ母の教育、よき師との出会い、持って生まれた美貌と才能、超人的な努力・・・成功するべくして成功したのだな、ということが実によくわかります。それだけでなく、率直でチャーミングな女性でもあったのですね。一方で、オナシスにメロメロになったあげく、散々振り回されたりもしています。それにしてもオナシス・・・悪い男だよ(笑)・・・でも、彼女にとっては運命の男だったのでしょう・・・。
でも、歌姫としてはとんでもなく凄かったということをあらためて思い知りました。特に、全盛期の凄さは圧倒的です。音楽のドキュメンタリーって、意外に音楽自体がどこかに行ってしまうことが少なくないのですが、この映画は音楽の映像も豊富でした。「トスカ」に「ノルマ」、「蝶々夫人」、「椿姫」に「カルメン」・・・何を歌っても歌そのもの、歌の化身みたいになるのですよね。「トスカ」は本当に鳥肌物でした。こんな歌手はもう二度と出てこないのかもしれない・・・そんな気すらしてしまいます。
一方で、頂点を極めた歌姫“カラス”と、一人の女性である“マリア”との間で常に揺れ動いていた人生でもありました。マリアとして生きるにはカラスは重すぎるの・・・芸術家は幸せになれないの・・・という言葉には胸を衝かれます。結局、女性としては幸せになり切れないようでもありましたが・・・。そして、53歳での若すぎる死。「歌に生き、恋に生き」そのままの人生でした。今となっては彼女の心の内を知る由もありませんが、歌姫様の輝きは永遠に・・・。
言わずと知れた「ザ・歌姫」。その生涯を本人の手紙や関係者の証言、数々のプライベート映像から浮き彫りにしたドキュメンタリーです。それにしても、ドラマティックという言葉がこれほど似つかわしい人生って、他にないのでは・・・。ちなみに、カラスの手紙を朗読するのは「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダン。時折、カラス自身の声を聴いているかのような錯覚に陥ります・・・(以下、ネタバレ気味です)。
スパルタ母の教育、よき師との出会い、持って生まれた美貌と才能、超人的な努力・・・成功するべくして成功したのだな、ということが実によくわかります。それだけでなく、率直でチャーミングな女性でもあったのですね。一方で、オナシスにメロメロになったあげく、散々振り回されたりもしています。それにしてもオナシス・・・悪い男だよ(笑)・・・でも、彼女にとっては運命の男だったのでしょう・・・。
でも、歌姫としてはとんでもなく凄かったということをあらためて思い知りました。特に、全盛期の凄さは圧倒的です。音楽のドキュメンタリーって、意外に音楽自体がどこかに行ってしまうことが少なくないのですが、この映画は音楽の映像も豊富でした。「トスカ」に「ノルマ」、「蝶々夫人」、「椿姫」に「カルメン」・・・何を歌っても歌そのもの、歌の化身みたいになるのですよね。「トスカ」は本当に鳥肌物でした。こんな歌手はもう二度と出てこないのかもしれない・・・そんな気すらしてしまいます。
一方で、頂点を極めた歌姫“カラス”と、一人の女性である“マリア”との間で常に揺れ動いていた人生でもありました。マリアとして生きるにはカラスは重すぎるの・・・芸術家は幸せになれないの・・・という言葉には胸を衝かれます。結局、女性としては幸せになり切れないようでもありましたが・・・。そして、53歳での若すぎる死。「歌に生き、恋に生き」そのままの人生でした。今となっては彼女の心の内を知る由もありませんが、歌姫様の輝きは永遠に・・・。