そんなわけで今年も残すところあと少し。例によって、今年、見たもの/聴いたものからベスト3を選んでみたいと思います。基準はあくまで私に与えたインパクトの強さということで…(順番は観た順)。
○美術
・「GENKYO 横尾忠則」(東京都現代美術館)
氏の画業を辿りながら、アートとエンタメの両立という永遠の課題に対する一つの解を見たようにも思います。
・「語りの複数性」(東京都公園通りギャラリー)
日頃、意識していなかった感覚をひそかに揺り動かされた展覧会。視覚・聴覚・言葉で捉えている(と思っていた)世界は何だったのか…。
・「民藝の100年」(東京国立近代美術館)
「用の美」の時空を超えた普遍性を、質量ともに圧倒的な展示で思い知らされました。
○映画
・「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」
今までにない音楽体験の一端を映画館で味わえました。長い長いコンサートの終わりを告げる夜明けの空の美しかったこと…。
・「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
この歳にしてエヴァデビュー。こんなに面白いんだったらリアルタイムでハマっておくんだった…。
・「アメリカン・ユートピア」
完璧なステージを撮った完璧な映画、ということで、もはや突っ込みどころがございません…。
(番外)「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレース」
生きている時から不可解だったサン・ラー。まさかこんな映画を撮っていたとは、そして、このタイミングで日本で公開されるとは…。
○音楽
選ぼうにもコンサートは2本しか行けていない…アンサンブル・アンテルコンタンポランもボンクリ・フェスも素晴らしかった!
去年の今頃は、来年はベストなんて選べるのかしらん…と思ってましたが、何とか書けました。一年の半分くらいは緊急宣言事態が出ていたような気がしますが、その割にはいろいろ見に行けたのかな…。まだまだコロナの状況は予断を許しませんが、来年もいいアートが皆を幸せにしてくれますように!