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Beyond Orbits

2023-10-02 00:33:25 | 音楽
というわけで、挾間美帆m_unit@文京シビックホールに行ってきました。

このコンサートは挾間さんのデビュー10周年と5年ぶりのニューアルバム“Beyond Orbits”の発売を記念したコンサートということです。“Beyond Orbits”の収録曲を中心に、過去のアルバムの曲も数曲演奏していました。

1st setの1曲目はNHK-FMで挾間さんが担当している番組、“Jazz voyage”のテーマ曲にもなっている“Abeam”。風変わりなイントロが印象的な曲ですが、実演で聴くとよりエキゾチックに響きます。次は“Portrait of guess”。アンニュイな響きの曲で、雨に濡れた景色のよう。「月ヲ見テ君ヲ想フ」。この曲すごく好きです…美しい曲。マレー飛鳥さんのソロもかっこよかった…。続いて“Time river”。時の流れやうねりを感じさせ、哲学的な趣もある曲。“From Life Comes Beauty”は資生堂のイメージフィルムに使われていた曲ですが、美しさと切なさと懐かしさとが入り混じったような、不思議なニュアンス…。

2st setの1曲目は“Amonk in Ascending and descending”。エッシャーの絵をイメージしたそうですが、幾何学的な面白さがある曲。そして2曲目はエクソプラネット組曲。エクソプラネットとは太陽系外惑星のことらしいですが、組曲の2番目、“Three sunlights”がは、3つの星と見えたものが実は顕微鏡についたホコリだったということが後に発覚し、挾間さんは頭を抱えたそうです…。それはさておき、妖しい響きから始まる壮大なスケールの曲でした…しかも、ソリスト一人ひとりに見せ場が与えられます。なんというか、もう最高…で、終わった後も拍手が鳴りやまず…。

アンコールは“can’t hide love”。挾間さんによると、この曲の歌詞は俺のことを好きなのは隠せないんだぜ、みたいな男性の上から目線な内容なので、それに対する女性の反撃をアレンジで表現したとのこと。大人のラブソングのはずの曲がとんでもない展開に…挾間さん、面白すぎる…。

そんなわけで、挾間さんの音楽のユニークでマジカルな響きを堪能してまいりました。本当に聴き手を飽きさせないというか、音の玉手箱が次々と開いていくのを眺めるような楽しさが彼女の曲やアレンジにはあります。軌道を超えて宇宙に飛び出していくようなスケールの大きさも魅力的。世界で活躍する挾間さんですが、このアルバムがグラミー獲ったら嬉しいな…。

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