「NEO SYMPHONIC JAZZ at 芸劇-Mirage Future-」に行ってきました。
実際に聴きに行ってからだいぶ日が経ってしまったのですが、素敵なコンサートだったので、自分の心覚えのために…。このコンサートはジャズ作曲家・指揮者の挾間美帆さんが、ジャンルを超え、現代の音楽を牽引するアーティストたちと“ 幻想未来”を描くというもの。ライヒ、教授、メセニー…と選曲がツボすぎて、いそいそと行ってまいりました。BIGYUKIさんも生で聴いてみたかったし…。
コンサートはライヒの“Eight Lines”から始まりました。ライヒの曲っていつ聴いても不思議な近未来感がありますよね。ジャズのコンサートとしては意外な始まり方のようですが、ライヒは実はジャズとも浅からぬ縁があるのです。次は教授の“0322_C#_minor”。教授がクリスチャン・フェネスと共作したアルバムに収録されている曲で、京都での即興演奏が元になっています。挾間さんによるアレンジですが、教授のような響きに感無量…。カマシ・ワシントンの“The Space Travelers Lullaby”は、パトリック・バートリーのサックスをヒューチャーしていましたが、みごとなソロを聴かせてくれました。そして、パット・メセニーの“Minuano”。この曲、大大大好きなんですよね…これまでいったい何度聴いたことか。オケバージョンを聴くのは初めてでしたが、やはり感無量…本当に時代を超える名曲です。
後半はBIGYUKIさんが登場。彼のオリジナル3曲を演奏していました。ユニークな曲が挾間さんのアレンジでさらにカラフルに。BIGYUKIさんは繊細なピアノ演奏と奔放なキーボードプレイ、鍵盤奏者としても魅力的な方ですよね。続いてロバート・グラスパーの“Let It RIde”。この曲もソリストのお二人が素晴らしかった。そして、最後にAwichさんが登場。表現したいものがあふれてくるような、独特の声と存在感。彼女の故郷、沖縄を歌った曲を聴いて、もはや感無量…。
ジャズ、現代音楽、ヒップホップ…自在にジャンルを越境しながら描く“Mirage Future”。壮大なテーマをみごとにまとめ上げた挾間さんの手腕にほれぼれしてしまいます。彼女が率いるm_unitの公演も楽しみ…。
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