三井記念美術館で「地獄絵ワンダーランド」を見てきました。
ことの発端は「ぶらぶら美術館」だったのですが・・・「地獄絵ワンダーランド」の回を見ていたら、なぜか隣で7歳の息子が食い入るようにテレビを見つめている・・・いつも私がテレビで美術番組を見ていると、文句タラタラどこかへ行ってしまうのに。「これ見たい?」と聞いたら、「見たい!」というので美術館に連れて行くことに。
ところでこの展覧会、小中学生の子どもを連れていくと、親子二人が大人の入場料のほぼ半額で入れるという太っ腹な料金設定になっており、ありがたく利用させていただきました。会場に入るとまず音声ガイドを借りたいという息子。聞いても意味わかんないと思うよ?と言っても、借りたいと言い張るので、借りてやりました。サントリー美術館の展覧会に行った時に音声ガイドの使い方を覚えたのか、自分で操作しています。
展示は水木しげる先生の漫画の原画から。何と息子はガラスにへばりつくようにして熱心に作品を見ています。漫画を見たら、あとは飽きてしまうのかと思いきや、その後も音声ガイドと照らし合わせながら、一点一点、しげしげと眺めています。音声ガイドもトータル約30分とけっこう長いのですが、コンプリートしていました。意味がちゃんとわかっていたのかは、いまいち不明ですが・・・。源信の「往生要集」の解説を聞きながら、「この人、地獄に住んでたの?」と聞くので、「たぶん違うと思うよ・・・」と言っておきました。ひと通り展示を見終わると「あー、地獄、楽しかった〜」と意気揚々と会場を後にするわが息子・・・。
「地獄絵ワンダーランド」というタイトルから、子ども向けの展覧会のようにも思えますが、大人が見ても見応えのある展覧会でした。導入こそ漫画ですが、六道絵、十王図、十界曼荼羅、地獄めぐりの物語など、地獄の基礎知識を学びながら鑑賞できる構成になっています。仏の世界を学ぶ機会はしばしばあっても、地獄の世界を学ぶ機会って実はそんなにないのですよね。知恩院の六道絵、龍谷の「地蔵十王図」は美しくもあり、「立山曼荼羅」や「熊野観心十界曼荼羅」の独特の世界観に引き込まれ・・・民芸館のゆるい「十王図屏風」になごんだり、ヘタウマっぽいのに何気に描き込んである東覚寺の「地蔵十王図」に思わず見入ったりもしました。木喰の「十王像」も出ていましたね。鑑賞していると、「取り澄ました仏画より、こっちの方が面白くね?」という悪魔、いや閻魔のささやきが聴こえてくるような気が・・・。だから息子もあんなに夢中になっているのだろうか。
そんなわけで、先日のサントリー美術館の「おもしろびじゅつワンダーランド」と今回の「地獄絵ワンダーランド」と、「ワンダーランド」な二つの展覧会を楽しんでまいりました。二つの展覧会がある意味対照的なのが、興味深かったです。作品を鑑賞する大人とアトラクションで遊ぶ子どもが二極化していたサントリー。大人の中に地獄に興味のある子どもがちらほら混じって、同じ目線で鑑賞している三井。どちらがいいとかいうことではないですが、子どもの興味を決めるのは結局、子どもなんだな、ということをしみじみと感じました。この日、7歳の息子は異様な食いつきを見せましたが、2歳の娘は薄暗い館内で心地よくなってしまったのか、入館後、しばらくすると熟睡。会場を出たところでようやく目を覚まし、「あれ、おばけは?」と寝ぼけ眼・・・。そういえば同じ2歳の頃、息子は「鬼灯の冷徹」の録画を飽きずに何度も見ていたっけ。三つ子の魂百まで、とは言うけれど・・・。
その後、「カニが食べたい」と騒ぎ出した子どもたちを連れ、「日本橋 かに福」で食事にしました。ひさびさのカニ料理。かに飯、かに汁、カニクリームコロッケ、どれも美味しゅうございました。
そして、コレド室町で「アートアクアリウム2017」も見ていきました。いや〜、ド派手でしたね・・・何とも壮麗な金魚空間。あの中にいったい何匹の金魚がいたのだろう。子どもたちも夢中になって見ていました。帰りに金魚のおもちゃをねだられましたが(笑)。また、夏のいい思い出ができました・・・。
ことの発端は「ぶらぶら美術館」だったのですが・・・「地獄絵ワンダーランド」の回を見ていたら、なぜか隣で7歳の息子が食い入るようにテレビを見つめている・・・いつも私がテレビで美術番組を見ていると、文句タラタラどこかへ行ってしまうのに。「これ見たい?」と聞いたら、「見たい!」というので美術館に連れて行くことに。
ところでこの展覧会、小中学生の子どもを連れていくと、親子二人が大人の入場料のほぼ半額で入れるという太っ腹な料金設定になっており、ありがたく利用させていただきました。会場に入るとまず音声ガイドを借りたいという息子。聞いても意味わかんないと思うよ?と言っても、借りたいと言い張るので、借りてやりました。サントリー美術館の展覧会に行った時に音声ガイドの使い方を覚えたのか、自分で操作しています。
展示は水木しげる先生の漫画の原画から。何と息子はガラスにへばりつくようにして熱心に作品を見ています。漫画を見たら、あとは飽きてしまうのかと思いきや、その後も音声ガイドと照らし合わせながら、一点一点、しげしげと眺めています。音声ガイドもトータル約30分とけっこう長いのですが、コンプリートしていました。意味がちゃんとわかっていたのかは、いまいち不明ですが・・・。源信の「往生要集」の解説を聞きながら、「この人、地獄に住んでたの?」と聞くので、「たぶん違うと思うよ・・・」と言っておきました。ひと通り展示を見終わると「あー、地獄、楽しかった〜」と意気揚々と会場を後にするわが息子・・・。
「地獄絵ワンダーランド」というタイトルから、子ども向けの展覧会のようにも思えますが、大人が見ても見応えのある展覧会でした。導入こそ漫画ですが、六道絵、十王図、十界曼荼羅、地獄めぐりの物語など、地獄の基礎知識を学びながら鑑賞できる構成になっています。仏の世界を学ぶ機会はしばしばあっても、地獄の世界を学ぶ機会って実はそんなにないのですよね。知恩院の六道絵、龍谷の「地蔵十王図」は美しくもあり、「立山曼荼羅」や「熊野観心十界曼荼羅」の独特の世界観に引き込まれ・・・民芸館のゆるい「十王図屏風」になごんだり、ヘタウマっぽいのに何気に描き込んである東覚寺の「地蔵十王図」に思わず見入ったりもしました。木喰の「十王像」も出ていましたね。鑑賞していると、「取り澄ました仏画より、こっちの方が面白くね?」という悪魔、いや閻魔のささやきが聴こえてくるような気が・・・。だから息子もあんなに夢中になっているのだろうか。
そんなわけで、先日のサントリー美術館の「おもしろびじゅつワンダーランド」と今回の「地獄絵ワンダーランド」と、「ワンダーランド」な二つの展覧会を楽しんでまいりました。二つの展覧会がある意味対照的なのが、興味深かったです。作品を鑑賞する大人とアトラクションで遊ぶ子どもが二極化していたサントリー。大人の中に地獄に興味のある子どもがちらほら混じって、同じ目線で鑑賞している三井。どちらがいいとかいうことではないですが、子どもの興味を決めるのは結局、子どもなんだな、ということをしみじみと感じました。この日、7歳の息子は異様な食いつきを見せましたが、2歳の娘は薄暗い館内で心地よくなってしまったのか、入館後、しばらくすると熟睡。会場を出たところでようやく目を覚まし、「あれ、おばけは?」と寝ぼけ眼・・・。そういえば同じ2歳の頃、息子は「鬼灯の冷徹」の録画を飽きずに何度も見ていたっけ。三つ子の魂百まで、とは言うけれど・・・。
その後、「カニが食べたい」と騒ぎ出した子どもたちを連れ、「日本橋 かに福」で食事にしました。ひさびさのカニ料理。かに飯、かに汁、カニクリームコロッケ、どれも美味しゅうございました。
そして、コレド室町で「アートアクアリウム2017」も見ていきました。いや〜、ド派手でしたね・・・何とも壮麗な金魚空間。あの中にいったい何匹の金魚がいたのだろう。子どもたちも夢中になって見ていました。帰りに金魚のおもちゃをねだられましたが(笑)。また、夏のいい思い出ができました・・・。