今日の考え事〈applemint1104〉

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「コンフィデンスマン」3話の感想

2018-04-26 12:21:05 | ドラマ
一話目は見逃しましたけど、三話目はなかなか面白かったです。
コンフィデンスマンってどういう意味かなと思いましたが、「信用、秘密」という‥きっと詐欺師のことなんでしょう。
今回のターゲットは、見るからに怪しい石黒さんの画商かつ美術評論家かつ鑑定士です。
これを一緒に全部やるなんて無理でしょうが‥
しかし彼は業界を牛耳る有名人らしいのです。
彼は、その地位と名声さと知識を生かして、悪いことをしています。
価値のある本物の絵を安く買い、高く売りさばいては金儲けとマネーロンダリングに走っているようなのです。
 
今回の話はすごく大がかりでした。ダー子はそんな城ヶ崎を一杯食わせるために中国人バイヤーになりすまし、オークションでバンバン高値をつけて次々に絵を買います。(どこにそんな金が?)
すっかり城ヶ崎を信用させます。次に贋作で彼を釣ろうとするのですが、残念、失敗します。
そこでありもしない想像の画家を作り上げます。
こんな設定です。昔、田舎に、フォービズムとキュービズムの影響を受けたまだ見ぬ画家がいて、その絵が大量に見つかった。彼は28歳で夭折した天才画家。
彼はゴッホかピカソのような存在になるだろう、と。
 
その絵をダー子の中国人バイヤーと争って、城ヶ崎は3億5千万で買い取りました。
しかしそれらを自社のオークションで売ろうとしたところ、なんと画家山本巌にそっくりな男が会場にいるではありませんか。
卵屋である彼の顔を合成したのが山本巌という幻の作家だったのです。
全て嘘だったと知る城ヶ崎。まんまとダー子達のワナに引っかかってしまったのでした。偽画家の絵を売ろうとしたことで評論家の信用は地に落ちました‥。
3ヶ月もかけて3億5千万円をゲットしました。ここでやっとダー子達は目的を果たしたのです。

痛快と言っちゃそうなんでしょう。
面白いのは、存在もしない画家の作品を素人たちで50点も描き上げたことです。
病弱で家の中だけで生活していた彼は窓から見える風景や静物画、動物をモチーフにしたという設定で、ダー子の一味五十嵐が写真を撮りゴッホ風の油絵に加工しました。
フォービズムとキュービズムの影響を受けたというから、簡単な図形と荒々しさ、野性味を加えます。
つまり素人でも描ける絵にして皆で完成させました。素人以下の絵がゴッホになる可能性を持つ画家とは‥
有名な評論家が名も知らぬ昔の画家にそんなに投資するとは思えないんだけど、ダー子の煽りと生来の欲深さで、見誤ってしまったのですね。
 
そこまでのめり込んだ理由が分からなかったけど、そこは石黒さんならではの胡散臭さでごまかされていました。
しかし、伴ちゃんという贋作師が簡単に捕まり、そのきっかけになったダー子たちには捜査が及ばなかったことや、この山本巌にしても仕掛け人が何故調べられなかったのか、そこがおおいに疑問です。
全体が漫画なので、そこは不問にして‥ということなのでしよう。
 
長澤まさみの弾けっぷりがすごくて、前回は「この人どうしちゃったの?」と気になって集中出来ませんでした。
今回はかなり慣れました。30歳前後で、演技と役に脱皮を図ってるのでしょうね、長澤さんは。
石原さとみさんも、アンナチュラルなどではかなり懸命に今までのイメージから脱皮したがってるように見られました。女優は30歳が境界線なのかな、私生活においても仕事においても。
 
昔は清純派から本格的女優になるのに、脱いだり汚れ役をするのが普通でした。
アクション派、汚れ役、犯罪もの、よろめき‥、舞台、ミュージカル、司会‥とそれぞれ転向先があるんだろうな。
まー見ている方は気楽なものです。
色々変な所はありましたが、それは目をつぶって、エンタメとして気合いの入った回でした。来週も期待です。