今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「わたしを離さないで」初回の感想

2016-01-16 13:13:51 | ドラマ

昨夜ドラマを初見し何の先入観もないまま見流していたのですが…
いつまで経っても意味が分からず、ドラマの中で説明もないままでした。さすがに嫌になって、こんなドラマもう見ないと思いました。
それほど陰惨な話だったのです。

有刺鉄線が張り巡らされた高い屏。その中に全寮制らしい子供達の学校がある。
皆灰色の服を着て、上着はボロボロ。勉強科目には「社会」がなく、「心」という授業がある。宗教のようなきれい事を教えている。
また美術に力を入れ、絵の上手な人は心がきれいだ。そうでない人は心が汚いと教えられ、皆絵が上手である。
しかし偏った教育から絵の苦手な子に対する虐めが起きている。
全て管理された異様な世界。そこへ信任の先生がやって来る。彼女は教育の偏りを指摘し、校長に問い詰める。
そこで初めて校長はこの学校の子供達のこと、特別な目的で作られた子供達のことを告白する。
学校はその目的に添った入念なカリキュラムによって運営されていたのだ。

…というような筋ですが、40分くらい理由が分からず見させられていて、ストレスが溜まりました。
まるで北朝鮮の子かオウム真理教の子供達かと思ったくらいです。
しかし子役は達者ですね。土井の男の子の演技がすごく上手でした。
演技というよりドキュメンタリーのように見えました。だから尚更見てて辛かったのでしょう。
ラスト10分くらいで全てが打ち明けられます。
4年生を集めて校長の話があります。
「あなたたちは特別な人間です。外の世界の普通の人間ではありません。提供を使命とする目的で生まれました。
選ばれた存在、他の人たちの未来の為に体の一部を提供する人間、天使なのです」と。
待てよ。今は再生医療も進んでるし、自分の体の一部から自分の臓器が作られるそういう時代になってるのに。何で?
また、中国は罪人の臓器を摘出して輸出してるじゃない、臓器ビジネスやってるじゃん。とか思いました。
これが書かれたのが10年前のようです。イギリスで大ヒットして映画にもなったらしいです。
やっぱり10年前の考えかぁ…と思いました。

ラストの校長の演説を一番前に持ってきたら良かったのにね。
子供の世界をあれだけ描かれると、これって野島伸司のドラマみたいなもん?と勘違いしてしまいます。

大人になった恭子(綾瀬はるか)は外の世界で生活しています。携帯にメールが入ってきます。
特別な人間として育った人たちは、「提供者」が伝えられます。役割を果たさねばならないのです。
その介護をする人も伝えられます。
土井(三浦春馬)が臓器摘出され、終わるとそのまま移動させられ、介護人の綾瀬の手で焼却炉に入れられて始末されます。
恭子の意味深な言葉が投げかけられます。
「提供者はその任務を真っ当する。例えそれが私の全てを与えた人であろうと」
「また私の全てを奪った人であろうと」みたいな…。
最後になって前半のドラマの謎が全て解けました。
伏線もバッチリでした。

じっくり見ると、よく出来たドラマだわーと感心してしまいます。
先生からひいきされてるとうぬぼれていた少女が、後に恭子の愛した土井を奪った子なんですね。
やっと全体が分かりました。来週からは楽しくなるでしょう。

しかし冒険的なドラマです。朝日新聞の広告1面を使って作者と綾瀬さんの対談を載せていました。
かなり力が入ってますね。


「フラジャイル」初回の感想

2016-01-14 11:56:07 | ドラマ

例によって見ている内に寝てしまったので改めて録画(念のためセット)を見てみました。
いやー、引き込まれました。
普通は病院内の組織など知る由もないのですが、これを見て「病理診断科」という科があるのを知りました。
こなしきれない量の検査をし、病理診断をするという仕事を二人だけでこなしている。

臨床医師である神経内科の宮崎(武井咲)は、患者のカンファレンスの診断に疑問を持ちながら皆の前で指摘出来ずにいた。
岸(長瀬)が診断の間違いを指摘し、武井は患者を救うために部長のパソコンのIDを盗むという危険をおかすのです。
パソコンの中身のデータを書き換えます。
そして影山という女子高生の患者は無事頭部の手術を行うことが出来ます。
実際あるかどうかは別として初回からこのスリル。(患者ならたまったもんじゃありませんが)
とにかく患者は危機一髪で命が救われました。

そんなこんなで病理科の重要さを知った宮崎は、突然病理科へ移ることを希望して部屋へ乗り込んできました。
ここがどうも納得出来ないです。大病院の中で本人が希望しただけで科を移ることが出来るのか?

ドラマなのでこの辺は大目に見て…、宮崎は病理科で修行することとなりました。
しかしまた新しい誤診が…。
これだけ見ると臨床医のいい加減さったらないですね。
肺炎はゴミ箱診断と言って、肺の症状がよく分からない時にとりあえず放り込んでおく病名だとか。
岸は、分析結果から癌だと言い内科医は肺炎だと言います。
所で、岸と同級生だった小雪さんの演技がちょっとオーバーなんじゃないのと思いましたが、設定上、ベテランだとこんな感じなんでしょうね。
なかなか上手です。
検査技師の森井を野村周平さんがやっていますが、これまた上手い。本当に検査技師にしか見えません。
脇役としての存在感が際立っています。

凄い量の分析をして一つ一つ病気を特定して行く岸と森井。
やっと病気を特定したと思ったら再び担当の内科医と衝突です。
岸という偏屈な性格だから、一々激しい言い争いになってしまうのです。
しかし入念なデータで癌だと証明する事が出来、患者を手術に導くことが出来ました。

…最後の場面が奮ってましたね。
そんなに苦労した病理医は日陰の存在なのです。
頭部の手術をして回復した少女が、武井咲に「担当の先生は凄い先生でしたね。名医で良かった」と言ったのです。
乗り合わせたエレベーターの中で顔を伏せる岸。
胸中はどんなものなのでしょう。
私はこの場面はドクターXのあの華々しさ、派手さに対抗しているのではないかと思いました。
医学って、縁の下の力持ちの存在に寄るところが多いのではないでしょうか。

こんなに熱血で患者を思って尽くしているのにその存在は知られない。
悲しく寂しいです。でも小雪さんの外科医や検査技師の森井は、岸を強く信頼しているのです…。
まだまだひよっこの宮崎はパタパタ走り回って、岸の仕事と生き方を学んでいるところです。

医学のことは分かりませんが、勧善懲悪の劇みたいでスカッとします。
終わりの方で内科医に対して岸が言った台詞が決め言葉みたいでした。大正論…。ぐうの音も出ません。
しかし、この部屋で組織の分析や検査をして過ごす地味さというのは、これからどんな展開になるんでしょう。
この構図だと、岸との圧倒的な師弟関係なのだから、宮崎は好きになるしかないですね。
無骨で一本気の出来る男…。武井さん、本当に長瀬さんを好きになってしまいそうだなぁ…と心配せずにはいられません。(笑)

 

 


「ダメな私に恋してください」初回の感想

2016-01-13 12:03:55 | ドラマ

30歳独身無職のミチコという設定で、その破綻した生活が描かれています。
ダメというよりもはや頭が弱いとしかいいようがない行動の数々です。
仕事をやめなくてならなかったのは、上司の失踪で仕方なかったにしても、大学生への貢ぎ物やローン地獄で貯金はゼロ。
生活にも事欠く有様。資格は無しで追っかけが趣味というのんびりした性格。

漫画なら愛嬌で済まされるものが、実写だと勘に障るぐらい腹立たしいです。も少ししっかりしろよと言いたくもなります。
でも深田恭子さんの可愛らしさで何とか持っている。33歳と思えない若さと嫌みのないキャラクター。
よく見ると肝心なことはちゃんと主張してるし、表現力もあり、ダメなのに意外と自信を持っているのです。
自分を必要以上に卑下していないのがいいところです。
さすが年の功。
全般に分かりやすいし、色んな登場人物がそれぞれの役割を果たしていて、ゆるーく見ていられます。
この男性主役?は見たことないですね。
朝ドラに出てる人ですか?森山未來に見えてしょうがないです。
メガネを取ると色んな俳優さんの面影が見えます。いい意味で平均的な顔立ちなんでしょうね。

主任の元彼女も見たこと無い人です。でも35歳ってことは今まで脇役していた人なんでしょうか。この人やけにカッコいいですね。
深田さんは亀梨さんとの深夜ドラマのシーンが時々フッと甦ります。濃厚なベッドシーンの繰り返しでしたよね。
あの時は「うわーすごい。これで深田さんも大人の女優に脱皮したなー」と思っていたら…、
今回で戻ってしまいましたね。

昨日、裏番組のNHKのドラマを見ていました。
田中麗奈がまたまたドロドロのドラマの主役です。
初回らしく、登場人物紹介が主でしたが、出てくるわ出てくるわ人物が多い。色んな人のつながりと場面で、めまぐるしかったです。
全体的に暗くてみんな苛立っているような感じでした。
次は見るかどうか考えてしまいました。

田中麗奈はもう別の路線に行ってしまったんですね。
「猟奇的な彼女」あたりはまだコミカルな役でしたが、30半ばだとそういうのも出来なくなったんでしょう。
しかし、深田さんのミチコの役は何とも情けないですね。
スキルを高めるでもなく流されて生活苦、就職失敗。メイドカフェでバイト。大学生に欺されて借金。
でもまぁ漫画だから周りにいい人が現れて助けてくれるのです。
それもこれもミチコが可愛いからかもしれません。
くれぐれもこれを見て「人生どうにかなるわ」なんて思わないようにしないといけないですね。何せ、原作は漫画ですからね。


「刑事バレリーノ」の感想

2016-01-11 11:08:15 | ドラマ

最近まだ新しいドラマが始まっていず、書く物がないので先日のスペシャルドラマの感想を書くことにします。

「デート」の脇役だった中島さんが意外な出世で主役です。
新聞の記事の写真を見た時には驚きました。真ん中の白鳥(中島)さんがCGにしか見えないのです。
何で両脇の2人は実物なのに、彼だけCGを使うんだろ?と目を凝らして見ました。ですが、どうもそれは本人のようなのです。
ドラマ中もその殆どがマネキンのような顔に映っていました。これは本人のせいでなく、整いすぎた顔と肌の白さがそう見せているんですね。
自分の勘違いに笑ってしまいました。

所で、バレリーナを目指しながら挫折し、ある刑事の素晴らしい救出現場を見て刑事になる決意をしたという風変わりな男、それが白鳥くるみです。
今回はそのキャラクターの説明に多くの時間を割いていました。
くるみはたぐいまれな英才教育をされて育つも、第二次性徴後の体つきの変化があり、限界を知ります。
それでもバレリーナの心をしっかり植え付けられ、刑事になってからもそこから様々な発想が起こります。
勘のいい人なのです。
一方コンビの鷲尾は粗野で風貌もだらしない。でも白鳥は彼の勇敢な仕事ぶりを見て自分が感激したのはこの人?と尊敬の念を抱いています。

そんな2人が関わる事件ですが、医学界で権威ある賞を受賞した3人のうち、2人が次々に殺されてしまいます。
全く原因が分かりません。
それには恐ろしい秘密が隠されていたのです。40年前のある犯罪が関係していました。

また一方、セラピストのあずさという女性が出て来ます。
(永作さんですが、どうも幼い。まるで中学生か高校生のように見えます。40歳過ぎた大人には見えない…
男性には人気あるんでしょう?この人。中年の重みのある人でも良かったんじゃないのかな。セラピストなんだから)
彼女は催眠術によって人の前世の記憶を呼び起こします。患者をどんどん過去に遡って行かせます。
白鳥君が催眠術を掛けられたら、何と前世はイタリアの牛追い祭りで活躍した牛でした。自分の前世を白鳥だと信じていた彼は衝撃を受けます。
が、この牛の記憶と過去の本能で、突然猪突猛進になるのです。
もうギャグが下らなくて笑うしかないです。

後半、とんでもない事実が分かります。
受賞した2人の医学者は40年前に、とんでもない悪事を働いていた。身寄りのない子供を誘拐して人体実験をしていたと言うのです。
ちょっと待てよ、これはドラマの中とは言え、人道上どうなんですか。許されることなんですか。
日本の戦時中の部隊を思い出します。「こういうのが日本だよ」と言われそうな気がしてしまいます。…考えすぎか?
あんな幼い子供を4人も誘拐して、自分たちの実験に使うとは。子供達の人骨が井戸の中から発見されます。ここまであれよあれよという間。
殺された3人の内、1人はその後生まれ変わり、若い女性となった。そして自分を殺した研究に関わった1人に復讐しようとする。
そして4人の子供のうち、1人は生きて大人になっていた。看護婦が小脇に抱えて一緒に逃げたのだ。その人が、なんと高嶋の兄演じる鷲尾。

もうシッチャカメッチャカですが、何とか繋がりました。
ここまで荒唐無稽な話をまとめ上げたのだから凄いです。
そして最後までこのドラマはギャグとシリアスとナンセンスが混じり合って、何かよく分からないものになってしまいました。
恐らく、主役のキャラ説明に時間がかかりすぎたのでしょう。

これは、きっとリトマス試験紙みたいな物であって、これを見た視聴者の反応を見て連続ものにするかどうか決めるのでしょう。
個性の強い主役は最初は面白いけど、段々飽きてきて嫌になるかもしれないですね。
それにしても力の入れようがすごかった。派手なアクションとCGが。
私は2時間でお腹一杯になった感じでした。

余談です。
高嶋さんなんですけど、昔高島家の実話のドラマを見ました。
この兄の方が、どうもイメージ的には悪なんですよね。あの話見たら。
善良で真面目なのは弟の方なんです。
今の一般的な役のイメージは兄が善で弟が悪ですよね。ちょっとしたことですが、違和感を感じずにはいられませんでした。


映画「ワンダーランド駅で」の感想

2016-01-07 12:19:30 | エンタメ

知人がこの映画をとてもいいと推していたので見てみました。
しかし、ストーリーが冗長なせいか途中で寝てしまい、気づくと終盤。もう一度見てみました。
そこでもやっぱり寝てしまいましたが、巻き戻して、全編の意味が分かりました(笑)

結果的に男女の偶然の出会いを好意的に語りたかったのだと思いますが…
2人が出会うのが最後の最後というほんのちょっとだけ。
そしてここから2人はどうなるのか?全く語られていず、2人の未来を匂わせるものもなくて「えー?」という感じでした。

主人公のエリンはハーバード大を卒業した才媛なのですが、今は看護士をやっていて、言葉には出さずとも人生に不満を持っている感じです。
やり手の母親が、そんなエリンのために勝手に新聞広告を出して恋人募集をしてしまうのです。
広告を見てかかってきた電話が64件も…。
しかし、中には友達同士で「この女を落としたら掛け金を払う」というゲームみたいな事をする人たちがいて、
エリンはその人達ともデートをします。
勘が良くて頭のいいエリンはそれらの人たちの会話に出てくる教訓が皆同じで、出所が同じ間違いだというのに気づきます。
そして自分との付き合いが賭け事にされてることに気づいてしまいます。

彼らのグループと、関わってくるバーの常連のおじさん。その息子とグループの人たちの関係が見ていて良く分からなかったです。
原作があるのか?どうしても長いものをそのまま突っ込むと複雑になって、見ている方は混乱します。

エリンはブラジル人と一緒にブラジルへ発つつもりでしたが、行く途中で電車が混んで気分が悪くなり、空港行きを止めてしまいます。
車内で偶然もたれかかった男と、ワンダーランド駅で降ります。
そこは美しい海岸の駅でした。
もたれかかった男もまた、やりたいことと仕事、父親との関係、借金などで人生に迷いがあったのです。
全てを浄化するような海辺の風景。2人は歩きながらこの偶然を享受するのでした…

そこで最初の方のエリンのセリフ「男女の偶然の出会いに意味なんてない。私の母は空港に向かう途中に飛び出してきた犬で飛行機に乗り遅れ、次の便でたまたま父と隣り合わせただけ」という、ここにかかってきます。
エリンとこの男性の出会いも偶然だという皮肉です。

全てがスケッチ風で淡々と描かれ、くどい説明をしていません。じっと見ていないと筋がよくわかりません。
しかし全編を流れるボサノバと軽いタッチ、美しい主人公で何となくムードが伝わってきます。
主人公がマッサンのエリーに見えたりヒラリー議員に見えたり、それが気になってしょうがなかったのですが、この女優の今を見てみたら、15年前とは別人のようでした。
こんなに変わるものなんですね。
この映画、私には物足りなかったけど、あまり考えずに雰囲気を楽しむのはいいでしょうね。
ボサノバのBGMがとてもステキでした。