今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「アンビリーバボー」5/22放送の感想

2014-05-28 08:15:01 | エンタメ

掃除しながら先週の「アンビリバボー」がふと頭に浮かんできて、考え込んでしまいました。
1968年に起こった横須賀線爆破事件をドラマ化したものでした。
もやもやしたとりとめの無い感想を書いてみます。

45年前の事件捜査って、調べるのも全て手作業でそれは大変だったんですね。
電車の棚網に乗せた物が爆発して1名死亡重軽傷10数名だったそうですが、
爆発した粉々の新聞紙や包装紙を割り出し、それが毎日新聞だったので、その時新聞を配達していた地域の人たちを徹底的に調べたり、また破片にモナカの包装紙があってそこから調べて容疑者を絞ったみたいです。

ドラマ仕立てだから制作者の思い入れが入ってて事実とは違う風に描かれてるかもしれませんが、私はこの犯人の青年に少し同情しました。
好きになった女の子との微妙なすれ違い、純情な分だけ融通がきかなくて自分の思いに振り回される。
なまじ真面目で行動力があるからどんどん物事を進めて、ますます相手との溝が出来ていく。
大体、少しつきあったから結婚、とか、もう次には一戸建ての家を借りて家庭用品を揃えてしまう。
何と性急な‥
男の人って思い込み激しい人いますよね。
一度会っただけでつきあってると思い込んだり「俺の彼女」と友達に紹介したり。
友達の話ですが、一度も個人的に会った事のない人から「この間旅行に行ったよね」と皆の前で言われたんですって。
慌てふためいたそうです。妄想なんですかね。
それもこれも純情のなせる技と言えばそうなんでしようけど、それが悪い方に進むとこうなるという例みたいな話です。

犯人は普通の真面目な工員でした。もともと猟銃の趣味があって爆発物を作る事に詳しかったりしています。
それがこの彼女の恋愛でこじれ、どう間違ったのか、彼女を新しい恋人に会わせなくするために横須賀線爆破を思い立つのです。
幼いですね、それがどういう事になるのか全く考えていない。
相手も悪かったです。この彼女は18歳で結婚していてまだ既婚者の身なのです。それが彼とつきあって、更に彼の同僚の先輩と出来てしまう。
元々好かれてなかったのかも?
こう次々と相手変える人なんて信用出来ますか?
犯人はさすがにそれを知って職場に居づらくなって辞めてしまう。
これが悲劇です。何で仕事まで奪われなきゃないの。そんなの横暴でしょう。

この辺が人としての生き方の岐路だと思うんですよ。
私も、まれに見るヘタレなので面と向かって相手とやり合ったり対決したり出来ない。だからいつも折れて逃げ出したり、いつまでも誰かを恨んだりしてしまうわけですが。
それが嫌なら徹底的に抗戦すべし。なんでしょうか?
彼女失って、一戸建て借りてしまった経費と失業。トリプルパンチじゃないですか。
どうリベンジすりゃいいのか?
でもそれが一気に電車に爆弾仕掛けることに向かうとは、いくら何でも短絡的すぎ。
阿呆です、馬鹿です。
しかも罪の無い人を殺してしまった。
もうどうにもなりません。人生詰んでしまいました‥。
恋愛の相手が悪かったのと自分の幼稚さを悔やむべきですね。

この人は捕まって、死刑判決を受けて、刑務所内では俳句を詠んだり作家と手紙のやりとりしていたみたいですが、32歳に死刑執行されました。
本人にしたら無念でしょうね。一つ間違えば人生取り返しの付かない事になる。

意外に刑が重いんですね。
公共の乗り物を爆破という点で刑が重くなったんでしょうか。
被害者と犯人の家族の気持ちを思うと、やりきれない思いにとらわれます。

この人は失恋が人生を変えたわけだけど、挫折ってしょっちゅうどこにでもありますよね。
何かを失った時の気持ちの立て直しとか、受け止め方、それをかわす方法みたいなのを子供の頃から学ぶのも必要なんじゃないのかな。
だって人生の勝利者なんてほんのわずかしかいないんだから。
失敗して当たり前、それを普通に受け止めて「ケセラ・セラ」の気持ちで生きてかなければやって行けない、と思うんですが。
どうなんでしょう。