今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「森光子を生きた女」の感想

2014-05-10 11:30:27 | ドラマ

特に見るつもりは無かったのですが、テレビのチャンネルを変えずにいたらそのままこのドラマに突入し、見ていく内に引き込まれて結局全部見てしまいました。
私は森光子さんをテレビで見て育ちました。チャキチャキ明るくて快活、日本のおかみさんみたいな印象でした。
やはり全盛期は「時間ですよ」と「3時のあなた」の感じがします。あの頃のオーラは凄かったです。
80歳ころまで全然老けなくて、若さをキープされてました。
周りにジャニーズを侍らせて(失礼!)彼らからも尊敬され、体力管理なども完璧にやっていました。
でも90歳過ぎてからはさすがに衰えが目立ち初め、紅白の時の審査員のコメントなんかもうボロボロでしたね。
衰えを日本中に晒してしまう結果となりました。
いつまでも現役、というのはそれは理想なんですが、そして一般の人たちの励みにもなります。
が、人間は死ぬ定めのもの(死亡率は100%)。それに逆らうことは出来ません。
引き際が大切なんですよね、それがなかなか難しいのです。
そして森さんが亡くなってからまだ1年半。
ドラマが作られたのは、少し早すぎる気がします。
しかも仲間由紀恵さんとは。
でも昨日見てて思いましたが、仲間さんはいつものしゃべり方(節をつけたような独特の話し方)にも関わらず、輝いていました。
この人はどのドラマに出ても存在感があります。

見ていて思ったのは、森さんって初めからスター路線にいた人ではなかったんですね。
若い頃の結核療養など決して幸運ではなかった。その後復帰してラジオドラマから喜劇へ。積極的に動いてチャンスを得ます。
大阪でそこそこ成功していたのに、東京進出を決心。
周りのやっかみや虐めにも凹まず、自分を信じて上京します。
菊田一夫先生から目をかけられ、それに賭けて女優を目指す。
いや~強いです。この時代の人にしたらとてつもない強さでしょう。

そしてプロデューサーと結婚するも、家庭生活と女優の仕事を両立出来なくて、結局離婚へ。
部屋中にセリフを書いた紙を貼り付け、稽古に没頭する姿は、何か執念の塊みたいです。
ですが、実際こういう人らしいですね。セリフは書いて覚えると生前語ってました。

「放浪記」の舞台成功までを割と詳しく追ってました。この辺から少し飽き気味‥。
夫の岡本が去って行くのも唐突でよく分からなかったです。
岡本が病気の妻と離婚して森さんと一緒になったいきさつも説明されてなかったし、略奪愛というほどの激しさもなく、淡々と描かれてました‥。

森光子さんはあの若さと、女優魂と、東山さんとの恋愛が一般の人の興味の対象だったように思います。
女優魂と、成功の話は分かりましたが、もう一つ東山さんとの恋愛も入れて欲しかったですね。

与太話になるけど、ヒガシが結婚して住んでいたマンションに、森さんも引っ越して住んだ話とか(怖い‥)、木村さんが女の子を産んだ時の森さんのコメントが異常でした。
これはたまたまラジオで聴いたんだけど、それに関してはすぐに消されましたね。
色々と謎の部分があります。そういうのを含めた上での大女優だったんでしょうね。
昨日のドラマは森さんのごく一部の人生でしたが、13回の連続ドラマにしても十分行ける気がします。
人の一生って誰でも侮れません、山あり谷ありのストーリーがありますから‥。

余談ですが、菊田一夫役の石坂浩二の演技が素晴らしかったです。
全然別の人に見えました、かなりの名演技でした。


「ルーズヴェルト・ゲーム」二話の感想

2014-05-05 14:40:28 | ドラマ

今週も続けて書いてしまいます。
他のでもいいのに、これに拘るのは何故でしょう?
それは、見ていて違和感が募るからです。
どうも楽しく見れない、何か引っかかるのです。

それは何でだろう?と思いまして、じーっと見ていて気づきました。
ストーリーはしっかりしてるんですよね、でも何だろう。古くさいつうか、わざとらしさが拭えません。
登場人物がみな叫んでるし、断定的な物の言い方をする。だからちょっと怖い。
ベタなんですよね~。登場人物が割と皆単純です。悪役は悪役、善人は善人、そして可哀想な人は悲劇の人‥
としてステレオタイプに描かれています。
今回明かされた沖原の過去が救われないです。あり得ない虐めや不運が続く人生。こういう所が無理矢理なんです‥。

朝比奈部長、竹本も駄目過ぎます。ミスをいちいち派遣社員に押しつけ、更にホストコンピューターを改ざんまでしてしまう。
何故か、余り呵責を感じていない様子です。それに乗っかる朝比奈部長。根から悪人ってこと?
もう少し工夫しましょうよ。
根っから悪い人なんてそうそういないんだから。
コンピューターを一括管理したためにバグが生じて注文の番号をミスした、と言ってましてたね。
でも書き換えたら履歴が残るでしょう。視聴者が気づかないわけがありません。それをわざわざ最後の方に出して来る。
う~ん、そりゃないわぁ。

脇役がどいつもこいつも嫌な感じなんですよ。BGMも大げさですし。
そんな所に、自分が入り込めない理由があるのかしらね。

見ていて話が二つに分裂しているのを感じます。
主役は細川社長?それとも沖原?
主題も二つに分裂している。
「青島製作所が危機を脱出して大きくなっていく様子」か「沖原という無名ながら才能あふれる投手が社会人野球で成功していく様子」なのか?
そのうちこれらが一つになってどんどん進んでいくのでしょうが‥。
見ていて場面が変わる度に、頭も切り換えるので大変です。(私がお馬鹿なせいかも)

投手の話で思い出したんですが、「徹子の部屋」で大分昔、高知東生さんが出た時の話が感動的でした。
高知さんは学生時代野球をやっていて、母子家庭だったので母親はいつもいなくて夕飯も置いてあるお金で何かを買って一人食べるような寂しい夕食だった。
でも彼はそんな母親を恨んでなくて、ある時、野球の試合で母親が見に来てくれた。
他の母親と混じって声援を上げたり、炊き出しをしたりしている姿が嬉しくて嬉しくて、母親を見ているだけでマウンドに立って投球している間も
涙が流れて止まらなかったと言います。
ある日、学校に三者面談か何かで母親が来て、帰り際、高知さんに車の中から母親が呼びかけました。
「ねぇ、私、きれい?」と。「何言ってんだい」と取り合わなかったのですが、それがずっと後まで後悔の種になることになります。
何故あの時「きれいだよ」と言ってやらなかったのか‥。
高知さんの母親はその帰り道、交通事故で亡くなってしまったそうです。
このような話を、高知さんは切々と涙が流れるのも構わずにしていました。
こういう話を聞くと、母親に対する並々ならぬ愛情が伝わります。
それは美味しいご飯を食べられなかったとか、寂しかったとかそういう並のレベルではないんですね。
実話というのは迫力があるものです。

ドラマの中の沖原も、母親が水商売だからとからかわれ虐められ、つい手が出てしまって野球部を止めなければならなくなったようです。
が、平成のこのご時世で、母が水商売だから執拗にからかわれるなんてあるのでしょうか。
長々と書きましたが、作り事臭さが抜けない話です。
ついでにもう一つ。名前も変わってますよね。
如月、沖原、板東、諸田、イサミ、イツワ‥なかなか覚えきれません。

見てしまったので、来週も見ることにします。愚痴ばっかりでどうもすみませんね(笑)
来週書くとしたら、極力良い所を見いだして書くようにしますのでお許し下さい。