第二回目は「復活への新戦略」です。
さて、戦略の失敗から仕事の規模縮小や撤退を余儀なくされた日本のメーカー。
新興諸国からの買収や提携などに甘んじなければならない一方で、積極的に新しい事への挑戦が始まっています。
それは実にさまざまです。
ダイキンは中国の格力電気と提携しました。
インバーター技術を無償で提供する代わりに、その販売力を貰ったのです。
コア技術をオープンする代わりに販路の拡大をゲットしたのです。
反対もあったそうですが、中核の技術はまだ追いつかれないという自信があったそう。
かなりのもんですね。そういう大胆な決断をしないと生き残れないと言うことでしょう。
ライバルと渡り合うのではなく、協力する。新しい発想です。
見事に成功して、今では売り上げが6割増えたそうです。
円高を利用して、企業の買収も盛んに行われています。
コクヨ、キリンなどが挙げられていました。
日本の技術革新で次々に新しい技術も生まれています。
例えば繊維メーカーの炭素繊維など。それが新しい需要を生むきっかけになっているのですね。
まだまだ日本も捨てた物ではありません。
家電は負けたかも知れませんが、新興国へは環境、インフラ、水資源など未知数の分野があります。
番組ではベンチャー企業も取り上げていました。
意欲のある人々が集まってベンチャーを立ち上げています。
また一人でも可能です。ネットのお陰で以前は高価だったソフトが安くなり、また「クラウドファイナンス」という、資金をネットの中で募り、不特定多数の人から受け取れる仕組みが始まっているそうです。
ネットの活用で、以前は出来なかった時と空間をまたいでの大きな仕事が出来るようになりました。
硬直化した大企業の中から、いずれ溢れ漏れ出すように新しい価値観や産業が生まれ出すのではないか?と編集委員は語っておられました。
「動き出した逆襲のシナリオを現実の物とする闘いが、始まっています」
これが結びのナレーション。
この週末の11日と日曜日の12日に、新しい回が放送されるそうです。
これはその前宣伝の放送だったわけですね。