今日の考え事〈applemint1104〉

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NHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン・逆襲のシナリオ第二部」再放送を見て

2013-05-09 13:56:21 | エンタメ

第二回目は「復活への新戦略」です。
さて、戦略の失敗から仕事の規模縮小や撤退を余儀なくされた日本のメーカー。
新興諸国からの買収や提携などに甘んじなければならない一方で、積極的に新しい事への挑戦が始まっています。
それは実にさまざまです。
ダイキンは中国の格力電気と提携しました。
インバーター技術を無償で提供する代わりに、その販売力を貰ったのです。
コア技術をオープンする代わりに販路の拡大をゲットしたのです。
反対もあったそうですが、中核の技術はまだ追いつかれないという自信があったそう。
かなりのもんですね。そういう大胆な決断をしないと生き残れないと言うことでしょう。
ライバルと渡り合うのではなく、協力する。新しい発想です。
見事に成功して、今では売り上げが6割増えたそうです。

円高を利用して、企業の買収も盛んに行われています。
コクヨ、キリンなどが挙げられていました。
日本の技術革新で次々に新しい技術も生まれています。
例えば繊維メーカーの炭素繊維など。それが新しい需要を生むきっかけになっているのですね。
まだまだ日本も捨てた物ではありません。
家電は負けたかも知れませんが、新興国へは環境、インフラ、水資源など未知数の分野があります。

番組ではベンチャー企業も取り上げていました。
意欲のある人々が集まってベンチャーを立ち上げています。
また一人でも可能です。ネットのお陰で以前は高価だったソフトが安くなり、また「クラウドファイナンス」という、資金をネットの中で募り、不特定多数の人から受け取れる仕組みが始まっているそうです。
ネットの活用で、以前は出来なかった時と空間をまたいでの大きな仕事が出来るようになりました。

硬直化した大企業の中から、いずれ溢れ漏れ出すように新しい価値観や産業が生まれ出すのではないか?と編集委員は語っておられました。
「動き出した逆襲のシナリオを現実の物とする闘いが、始まっています」
これが結びのナレーション。
この週末の11日と日曜日の12日に、新しい回が放送されるそうです。
これはその前宣伝の放送だったわけですね。

 

 

 

 

 


NHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン・逆襲のシナリオ」再放送を見て

2013-05-09 11:42:47 | エンタメ

少し前の深夜放送の録画を見ました。
一部・二部で計2時間。内容は濃かったです。これは去年の秋の放送だったのかな?
日本の家電、電気メーカーが何故今のように利益を縮めて買収や合併に甘んじなければならなかったか?何故勢いを削がれたか、などを過去に遡って説明してあります。

それによりますと、2001年に日本の大きなメーカーがリストラを余儀なくされました。
数万人~数十万人の人々が会社を去らなければならなりませんでした。それも力のある人々がこぞって。
それらの人たちが中、台、韓へと流れ込んで行き、技術の流出が行われたらしいです。

この頃、アナログからデジタルへの技術転換があり、大きな工場を抱えなくても、製造が出来るようになりました。大きな工場や人々がお荷物になってしまったのです。
デジタルに伴い、汎用化が進みます。
半導体があれば今までの複雑な部品の組み立てはいりません。
材料さえ揃えば誰でも簡単に作れるようになりました。

所が、日本の戦略は高度な技術を更に追求するというやり方でした。
シャープは亀山に液晶のパネルの工場を作り、「亀山モデル」として世界に打って出ました。
2007年には最高益を出した物の、翌年リーマンショックに遭い、欧米への輸出が落ち込んでしまいます。
その間に、ここぞとばかり中韓の新興国向けの汎用性のある製品がどんどん伸びて行きます。
2008年になってやっと「ハッ」と気づくのですね。戦略を間違えていたのだと。
その頃ようやく、日本のメーカーは韓国のサムスンをライバルとして意識し始めたのだと言います。
説明されてみるとうーん、なるほどなぁと思いました。
日本は1億3千万の人がいて、そこそこ需要がありました。
けれど韓国は人口も少なく、世界を視野に入れた戦略が必要だったのでしょう。
更に日本の需要は世界の需要だと勘違いしてしまった。
高度な技術を世界が望んでいると。

ソニーの会社の例を紹介してあります。
ソニーは大幅なリストラによって「自由闊達な雰囲気」を失ってしまったそうです。
以前は色々な製品を個人で勝手に作り「これはどうだろう?」と議論する、そういう自由闊達な雰囲気があった、それが失われてしまったそうです。
更に会社が大きくなりすぎて、金融、保険、音楽、電気など縦割り組織で横の繋がりがなかった。など、会社内部の問題もあったようです。
今は会社を辞めた人々が昔を懐かしく振り返っています。

この「第一部」を見て、モーニング娘が「日本の未来は、世界が羨む‥恋をしようじゃないか。明るい未来に就職希望だわ~」と歌っていた、あの頃が日本のピークだったのかなぁと思いました。
何かサインがあるのでしょうね。
国民の誰もがうぬぼれていたあの頃から、日本の凋落が始まったのでしょうか。ヒタヒタと知らぬ間に後ろから追いかけられていたとは。
しかし、日本だっていつまでもおとなしくしている訳ではありません。
第二部は日本の逆襲のシナリオ、です。次回に続きます。