杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

サイド・エフェクト

2014年04月13日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2013年9月6日公開 アメリカ 106分

金融マンの夫マーティン(チャニング・テイタム)がインサイダー取引で逮捕・収監されたことでうつ病を患ったエミリー(ルーニー・マーラ)は、夫の釈放により再発してしまう。駐車場で自損事故を起こした彼女を診察した精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談し、エミリーの了承を得たうえで抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。しかしエミリーのうつ症状は改善されたものの、薬の副作用で夢遊病を発症、無意識状態のまま夫を刺殺してしまう。主治医としての責任を問われ、社会的信頼を失ったバンクスは、エミリーに処方した新薬について独自に調査を開始し、衝撃的な真実に辿り着く・・・。


スティーブン・ソダーバーグ監督のサイコスリラー映画です。キャストがなかなか大物揃いでそれだけで興味を惹かれてレンタルしました。
薬の副作用が招いた殺人事件と見せて、実は周到な計画殺人だったことが次第に明らかになるのですが、それまで散々コケにされていたバンクスの反撃が痛快です

そもそもエミリーがうつになったのは、結婚で望み通りの生活が叶ったと思った矢先に、夫の失態で財産全てを失ったことから来る夫への憎悪故なのよね彼女の夫への愛情は望む生活を叶えてくれるという前提付きだったというわけです。
そんなエミリーを利用して完全犯罪を唆したのがシーバート博士。彼女たちは愛人関係にあったというからこれまたです。

新薬の副作用がエミリーの症状に及ぼす影響をバンクスには伏せて事件を起こさせ、エミリーの罪は問えなくしておいてその責任をバンクスに負わせるという計画は途中まではうまくいくのですが、エミリーの唆病をバンクスが見破ったことから彼のリベンジが始まります。一事不再理の原則から、エミリーの殺人については無罪が確定しているので覆せないけれど、精神疾患を理由にエミリーの病院収容については主治医であるバンクスの権限が最大限に使えるというわけです。(もし無実の人間に対してこの裁量が行使されたら恐いけどね)シーバート博士に対しても殺人教唆の罪に問えるわけで、彼女との対決シーンも見応えありました。

結果として妻ディアドラ(ヴィネッサ・ショウ)の愛を取り戻し彼女の連れ子を望む私立に通わせることも出来てな結末でした。

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