杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

キャプテン・フィリップス

2020年12月13日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2013年11月29日公開 アメリカ 134分 G

2020年9月8日 午後のロードショー テレ東 放送

09年4月、援助物資として5000トン以上の食糧を積み、ケニアに向かって航行していたコンテナ船マースク・アラバマ号は、ソマリア海域で海賊に襲われ、瞬く間に占拠されてしまう。53歳のベテラン船長リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を解放することと引き換えに自ら拘束され、たった1人でソマリア人の海賊と命がけの駆け引きを始める。米海軍特殊部隊の救出作戦とともに、緊迫した4日間を描く。(映画.comより)

 

2009年にソマリア海域で起こった海賊船による貨物船人質事件を映画化したサスペンスドラマです。

フィリップス船長の英雄的行動で海賊を撃退したのかと思ったら違ってました 

ソマリア人漁師のアブディワリ・ムセ(バーカッド・アブディ)は、ボスから海賊を強要され、ノール・ナジェ(ファイサル・アメッド)とワリド・エルミ(マハト・M・アリ)、最年少のアダン・ビラル(バーカッド・アブディラマン)を連れ「マースク・アラバマ」号を襲います。放水して追い払おうとするも、梯子を使って船に侵入するんですね 彼らが船に乗り込む前に、船長は乗組員を機関室に隠れさせます。海賊に脅されながらも密かに乗組員へ海賊が行く場所を知らせて、彼らが隠れられるようにするんですね。入り口にガラス片を撒いて素足の海賊に怪我を負わせ、ムセを捕らえて人質にした乗組員たちは、ムセを解放する代わり下船するよう求めます。この計画は上手くいったかに見えましたが、海賊たちは船長を解放せず救命ボートに乗せたまま連れ去ってしまうの。う~~~卑怯!!

フィリップスを人質に身代金を得ようと考えたムセたちですが、通報を受けたアメリカ側も黙って見過ごすわけにはいきません。駆逐艦「ベインブリッジ」が出動し、艦長のカステラーノ(ユル・ヴァスケス)がフィリップスを解放するよう交渉しますが拒否されます。そのため、救出作戦はシールズが主導することに。既に世界的に報道され、アメリカとしても威信をかけて船長を救出しなくてはならないんですね。

フィリップスも黙って捕らえられていたわけでなく、隙を突いて救命艇から逃げ出しますが、失敗して連れ戻されてしまいます。

シールズ側は海賊たちの身元を調べ上げていて、交渉人が身代金交渉のためにムセを「ベインブリッジ」におびき寄せます。その後で残った海賊たちを狙撃しようという計画です。そんなこととは知らないフィリップスは、もはやこれまでと家族への手紙を書き始めます。海賊たちに動くなって言われたでしょ!と突っ込みたくなりますが、フィリップスも必死だものね~~案の定、気性の荒いナジェが怒りを爆発させ、彼を殺そうとして・・・「いや~~!早く狙撃して!!」とハラハラさせられるシーンです。絶体絶命のその時、狙撃の合図が下ります。ナジェたちは射殺され、ムセも拘束され裁判にかけられます。

目隠しされ、撃ち殺されそうになるという極限状態に置かれ、ぎりぎりのところで救出されたフィリップスの放心状態の演技が凄い!彼は無事家族と再会を果たし、一年後には船長の職務に復帰したそうです。

とにかく、海賊たちのギラギラした目つきや態度が迫力ありました。何としても大金を稼がなくてはならない彼らですが、ムセは海賊行為において乗員を傷つける意志がないのに対し、ナジェは殺してでも奪うことに固執しています。エルミは若干穏やかな性格でナジェを宥めたりします。ビラルは予想外の事態に戸惑い、怪我した足を船長に手当されたことで彼に対して同情的になります。ナジェ以外の2人は射殺されてちょっと可哀そうな気も 彼らのおかれた環境というか状況も、思えば不憫ではありますが、やはり海賊行為の当然の報いですね。

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