杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ミッドナイト・イーグル

2007年11月26日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2007年11月23日公開

戦闘機の名前が題名なので、戦闘機乗りの自衛官物語かと勘違いしていましたが、
山岳サスペンスアクションとして見応え十分の作品でした。

厳冬の北アルプス上空で深夜に起きた米軍の戦略爆撃機“ミッドナイトイーグル”の墜落炎上。偶然同機を撮影した戦場カメラマン・西崎勇次(大沢たかお)は後輩の記者落合(玉木宏)の強引な誘いにより、渦中に巻き込まれていく。


西崎はかつて戦場カメラマンとして活躍していたが、目の前で死んでいく小さな命を救えない現状に絶望し、妻子を顧みずに山(自然)に逃げているうちに、妻を病気で亡くしてしまいます。義妹である週刊誌記者の松永慶子(竹内結子)はそんな西崎を許せずに、甥である優(佐原弘起)を引き取り育てているのです。この子がとっても可愛いし健気で、いるだけで泣きのツボになります。

北アルプスの雪山での、謎の工作員と自衛隊の銃撃戦に遭遇した西崎・落合と、東京で負傷した工作員と接触したことから事件に深く関わっていく慶子。二つのエピソードが並行して描かれ、思わず引き込まれていく展開になっています。

しかし、この工作員ってあの国を意識してるのミエミエだし(名指しは避けているようです)・・ついでに渡良瀬首相(藤竜也)はともかくその閣僚の一人はどう見ても小泉さんなんですが(汗)

落合も、二人が助けた自衛隊員・佐伯(吉田栄作)も、戦場ジャーナリストであった西崎の写真に影響を受けて、自らの将来を決めた過去があります。戦場で希望を失った西崎と対照的な彼らとの関わりが、西崎をある決意へと導いていったのかなぁ。

ハッピーエンドを期待するとちょっと悲しい現実が。

米軍が密かに核を積んだ爆撃機を日本に配備してるとか、それを狙った某国の陰謀とか、いかにも起こりそうな話だけに、絵空事と呑気に見てると徐々に背筋が寒くなってきます。

ただ、最後のあれはどうなんでしょうね~~それこそ秘密になんか出来そうもない状況になってしまってますが。

雪山の撮影はかなり過酷だったと会見や雑誌にコメントが。(それでも玉木さんは太ったらしいですが)F15戦闘機やUH1ヘリ、自衛隊・工作隊共に着用の白の戦闘服(ジャングルにおける迷彩服のように、雪山に溶け込む効果がある)や銃器など、リアリティの高さにも注目です。

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