杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

歓喜の歌

2008年12月28日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2008年2月2日公開

町の文化会館に勤める飯塚主任(小林薫)は、半年前に市役所から飛ばされてきた典型的なダメ公務員だ。年も押し迫った12月30日の朝、飯塚主任は1本の電話を受ける。それは大晦日の夜に予定している「みたまコーラスガールズ」のコンサート予約確認の電話だった。その横で部下の加藤(伊藤淳史)が青くなっていた。というのは大晦日には「みたまレディースコーラス」の予約も受けていたからだ。さあ、緊急事態発生!「どうせオバさんたちの暇つぶしだから大丈夫だろう」とどこまでも楽観的な主任だったが…。(goo映画より)

「忘れかけた真心を歌にのせて贈るハートフル音楽コメディ」というだけあって、年末のこの時期にぴったりの良作でした。

優柔不断で事なかれ主義の典型的?公務員の主人公・飯塚主任。飲み屋の外人ネエチャンに入れあげた挙句、職場にばれて左遷され、妻にも愛想を尽かされて別居状態。ダメダメで情けないのに、何故か憎めないキャラをやらせたら天下一品の小林薫だもん、間違いない!でしょ ちょっと「ナニ金」帝国金融のクワタさんを思い出しちゃった

Wブッキングに気付いても「どうせオバサンの暇つぶし」とタカを括って対応する姿が会話にストレートに表現されていて、腹が立つやら可笑しいやら。部下のせいにしたり、有力者からの電話ですぐに態度を豹変させたりする姿はまさに「いるいる、こんな上司!」です。部下役の伊藤君の真面目で人の善さそうなキャラあってこそ映えるダメ上司ぶりでもありました。

合唱にかけるママさんたちの情熱に圧倒され右往左往する主任。更に飲み屋のツケを払えとの脅しや、妻からの離婚を匂わせる要求が加わり、逃げ場がなくなった彼に救いの手を差し伸べたのは、Wブッキング当事者の主婦コーラスのリーダー(安田成美)。笑顔を絶やさずおっとりした彼女の意外な強引さに目が点このエピソードはかなり強引な展開だけど、コメディということで許される範囲内かな

ついでにいえば、(たぶん)許可なく会場を改修しちゃったり、そもそも一日であんな風に出来ちゃうのかとか、突っ込みどころはあるのですが・・。

浅田美代子は日頃のボケを封印して、ダメ亭主を突き放しているようで実はまだ見捨てていない妻を好演しています。彼女が演じると何だかあったかい雰囲気が出るのね。

筒井道隆や笹野高史も短いけれど面白い役で出演。

ちゃらんぽらんな飯塚主任が、ママさんたちの発表会への想いを知って変わっていくのが見所の一つ。解決のために真剣に取り組む姿はなかなか男前でした。やっぱり人は心の持ちようで変わるんだね

コーラスシーンもかなり本格的。なんといっても由紀さおり・安田祥子 姉妹がいるし、本物のママさんコーラスも出演しているんですもの。
タイトルにもなっている「歓喜の歌」も聴き応えありました。

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