杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

パロの暗黒

2015年06月19日 | 
五代ゆう(著) 早川書房(出版)

聖女王リンダをめぐって暗躍する、殺戮王イシュトヴァーンが、パロに恐るべき喧騒を巻き起こす。イシュトヴァーンは、女王リンダへの求婚をいったんあきらめ、フロリーを追ってヤガへと軍を進める。しかしそれは見せかけで、魔道師による追跡の目をあざむいてパロへ戻り、身分を隠してクリスタルへ侵入するのだった。しかしヴァレリウスは対抗手段を講じていた。世界最大最高のファンタジイ・ロマン、満を持してここに再開幕!

グイン・サーガ正篇続篇、ついに刊行開始! 栗本薫先生の遺志を受け継ぎ、宿命の螺旋は次なる巡りを開始する。──


著者が亡くなって、もうこの長編サーガは未完のまま終わってしまうのかと残念に思っていたのですが、つい最近になって別の書き手により物語が続けられていると知り、慌てて調べたところ・・・早6巻ほども出版されているではないですか喜び勇んで借りてきましたとも

まずはヤガへ向かった筈のイシュトがリンダを我がものにしようと密かにパロに戻ってくる話です。自分の思い込みだけで突っ走る性格は変わらないねぇ~~そしてそんな彼をまたまた操ろうとする謎の人物。しかもこれってどう考えても愛しのナリス様が糸を引いてるようにしか見えないじゃないですか

対の指輪を「贈られた」ヴァレちゃんも半信半疑どころかパニクってるし
そういえば、このヒトも相変わらず我が身の運命を愚痴りながら、懸命にパロを支えようとしてるんだよねぇうぶなところもそのまんまでリギアもさぞかしからかい甲斐があることでせう

作者が変わったとはいえ、登場人物の性格はそのまま引き継がれているようだし、初めて読む人にも、忘れかけている人にもおさらいができるような筋書きになっていてとても読みやすかったです。

でも・・・ナリス様、悪役になっちゃうのぉぉ?

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