杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

アイス・ロード ネタバレあり

2021年11月12日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2021年11月12日公開 アメリカ 109分 G

カナダ北部のダイヤモンド鉱山でメタンガスが爆発!坑道が崩れ落ち、26人の作業員たちが地下に閉じ込められてしまった!酸素が切れるまで30時間、それまでに救出に必要な抗口装置を取り寄せなければならない。バカでかい装置の輸送は飛行機にも大型ヘリにもムリ、トラックにしかできないと判明する。しかも、4月になった今は閉鎖されている最短コース、氷の道〈アイス・ロード〉を通らなければ間に合わない。
そんな神にも難しい〈死のミッション〉を空軍から依頼された、運輸会社の経営者ジム・ゴールデンロッド(ローレンス・フィッシュバーン)のもとに、トラックドライバーたちが集められる。
彼らの中からジムは、ベテランでアイス・ロード経験者でもあるマイク・マッキャン(リーアム・ニーソン)と、彼の弟で整備士のガーティ(マーカス・トーマス)を指名する。ガーティが戦地での負傷から患った失語症が原因で、兄弟は職場を転々としていた。今も会社をクビになったばかりだったが、ジムはガーティのスゴ腕を高く買ってくれた。さらにもう一人、ジムの元部下のタントゥー(アンバー・ミッドサンダー)がチームに加わる。先住民としての誇りと怒りから、何かとトラブルを起こしているが、ドライブテクニックは一流だ。しかも、彼女の兄のコーディ(マーティン・センズメアー)は、安否不明の作業員の一人だった。

救出装置が3基用意され、3台のトラックに載せられる。総重量30tの巨大トラックが1台でも到着すればOK、報酬の20万ドルは成功者のみで分けるという作戦と条件だ。社の命で同行する保険会社のトム・バルネイ(ベンジャミン・ウォーカー)がタントゥーの助手席に乗り込み、遂に3台が氷の上へと滑り出す。
夜通し走り、やがて明るくなった視界には、美しい氷の世界が広がる。バルネイは「絶景だね。それほど危険には見えない」と、タントゥーに話しかける。だが、彼女の答えは、トラックの速度が速いと圧力波で氷が割れて水没、遅いとタイヤにかかる重みでやはり水没するという厳しいものだった。さらに太陽が上昇し、水温が上がり始めたその時、ジムのトラックが異音を発して急停車してしまう。すぐにバックして助けに行くマイクに、タントゥーは「突き進むんでしょ」と不満を唱えるが、「いいから下がれ」と言われて渋々従う。ガーティがトラックを調べる間、牽引の準備にかかるマイク。するとトラックの重みに氷が負け、あっという間に後輪が沈んでしまう!だが、それは、この命がけのミッションに立ちふさがる、膨大な試練への序章に過ぎなかった。自然の猛威、トライバー同士の対立、さらに事故に隠された危険な陰謀までが彼らを待ち受けていた——。(公式HPより)

 

地下に閉じ込められた26人の命を救うため巨大トラックで危険な氷の道を走り抜けるドライバーの戦いを描いたレスキューアクションです。リーアム・ニーソンといえば「96時間」シリーズが有名ですが、こちらも限られた時間でのミッション遂行です。「アルマゲドン」のジョナサン・ヘンズリーが監督・脚本を手がけています。

弟が抱えるPTSDからのトラブルで職場を転々とすることを余儀なくされている兄ですが、彼自身も口より先に手が出るタイプ。冒頭でも弟の悪口を言われて相手を殴って首になってますが、ラストで事故の原因を隠蔽しようとした重役シックル(マット・マッコイ)を一発ぶっ飛ばす場面とリンクしていて、スカッとしました。 こういう自分のことしか考えない、他人の犠牲を屁とも思わない傲慢な奴はもっと酷い目に遭うと良いのに

報酬に釣られて応募したのは普通なら氷が薄くなっていて危険なため閉鎖されたアイスロード(氷上の道)を総量35トンのトラックを運転して事故現場に機材を届ける仕事です。リスク分散のため3台のトラックに機材を積み込み、一台でも無事に着けばミッション成功という死と隣り合わせの危険な任務には、ジムと彼の元部下のタントゥーという先住民の女性ドライバーの3組であたりますが、保険会社の担当だというバルネイがついてきます。最初からにやけた奴という印象でしたが、こいつが陰謀を企む者に差し向けられた敵なんですね。(白人と先住民の間の確執とか、まだあるんですね~

正体がわかるのは、ジムがトラックと共に沈んだ後、バルネイに嘘を吹き込まれたマイクがタントゥーを疑い諍いになったあたりからです。バルネイは兄弟をトラックの荷台に閉じ込めてダイナマイトを爆発させて沈めようとしますが、危機一髪荷台を抜け出して難を逃れます。殺されかけた兄弟は、空のトラックに乗り込み、タントゥーを乗せて逃げたバルネイを追いかけます。ここまではバルネイの目的がイマイチ不明だったのですが、アイスロードを抜けた山道でシックルが待っていたことで、彼らの陰謀が見えてきました。ここで、ガーティの飼っていたネズミがタントゥーの危機を救ってくれます。

そしてここからはバルネイ一味対タントゥーも加わっての3人での仁義なき戦いに突入です。雪上バイクで追いかけてくる敵を蹴散らし、バルネイをトラックごと突き落とし・・・これで安心かと思いきや、転落した車から脱出したバルネイがまたまたダイナマイトを使って雪崩を起こすわ、氷上でマイクと死闘を繰り広げるわ、タントゥーとガーティが古い橋の上でタイヤがスリップして落ちそうになるわ、極めつけにガーティが柵とトラックに挟まって死んじゃうわの、怒涛のアクシデントが襲ってきます。やられてもやられても追ってくるバルネイがゾンビに見えてきたぞ 戦闘能力も半端ないし、彼の本業は特殊戦闘員ですか??

ジムとガーティの尊い犠牲の上に届けられた機材で閉じ込められていた作業員たちは全員救助されます。坑内の作業員たちの間でも、助かるために「犠牲」を求める論争があったりしますが、結局事故の原因がシックルたち上層部が効率を重視して安全装置を切っていたとわかって結束して救助を待つ選択をしたのでした。(こちらの話を掘り下げると時間が足りなくなるし主題がぼやけてしまうので、割とあっさり終わってました。)

う~~ん、氷の湖に落ちても死ななかったのに圧死って・・失語症が治ったガーティと一緒にハッピーエンドが個人的には良かったな~。

でも氷の割れるシーンも雪崩のシーンも迫力があってスクリーンでの見応えがありました

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