杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ソロモンの偽証 前後編

2015年10月03日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
前篇・事件 2015年3月7日公開 121分
後編・裁判 2015年4月11日公開 146分

(あらすじ:Movie Walkerより)
前編:記録的な大雪が降ったクリスマスの朝、ある中学校の校庭で2年生の男子生徒・柏木卓也(望月歩)が遺体となって発見される。転落死したと見られ学校と警察は自殺と断定するが、彼は殺されたという目撃者を名乗る者からの告発状が届き、波紋を呼ぶ。マスコミの報道が熱を帯び混乱が深まる中、犠牲者が一人、また一人と増えていった。生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は保身ばかりを考える大人たちに見切りをつけ、死の真相をつきとめようと動きはじめる……。

後編:男子中学生・柏木卓也(望月歩)の転落死以降、殺人を告発する目撃者からの手紙、過熱報道、連鎖していく事件により学校は混乱していたが、大人たちは保身に走る一方だった。生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は自分たちで柏木卓也の死の真相を突き止めようと動きはじめ、学校内裁判が開廷される。人間の底知れぬエゴや欲望、悪意が渦巻く中、少女が学校内裁判の果てに見たものとは……。



原作小説の方を先に読みました。
映画は前後編に別れていたため劇場鑑賞はパスしてレンタルになったところで一気観です小説より登場人物を減らし複数のエピソードを割愛しても計4時間半近い長さですね~

尺の関係でしょうか、大出のGFと柏木の兄は登場しません。野田の家族事情も描かれていません。
大出とつるんでいる橋田や井口もイジメ場面だけの登場でしたので彼らの間に起こったことも無し。カツアゲの被害者の話も無しです。
柏木卓也の性格をしっかり理解させるためには兄の存在も重要だと思うのですが、それでも小説の雰囲気を壊すことなく、視覚に訴えることでより生々しく再現されていて、映画化は成功していると思います。大出俊次(清水尋也)を始め、キャストは小説から受けるイメージを損なわなかったのもです。

大出がしてきたことを挙げて、告発者の動機について考えさせる場面や、神原の告白など、涙腺が緩むことしばしばで、確か小説ではそこまで感情を揺さぶられなかったように記憶しているので、映画ならではの自分が裁判を傍聴しているような臨場感を味わうことができました。

大人になった涼子(尾野真千子)が母校である中学校に教師として赴任し、現校長(余貴美子)に請われるまま、事件について語るストーリー展開です。
語り終えた涼子に校長が「心の声に蓋をすれば、自分が見たいものしか見えなくなるし、信じたいことしか信じられなくなる。そのことが一番怖いこと。」だと言うシーンが心に響いてきました。

上記以外の主なキャストは以下の通り

神原和彦(板垣瑞生)
三宅樹理 (石井杏奈)
浅井松子 (富田望生)
野田健一 (前田航基)
柏木卓也 (望月歩)
倉田まり子 (西畑澪花)
向坂行夫 (若林時英)
井上康夫 (西村成忠)

生徒役の主要出演者はオーディションで演技経験を問わず選定されたそうです。
主役の藤野涼子はまんま芸名になってるしね

藤野剛 (佐々木蔵之介)
藤野邦子 (夏川結衣)
三宅未来 (永作博美)
森内恵美子(黒木華)
佐々木礼子(田畑智子)
浅井洋平 (塚地武雅)
高木学年主任 (安藤玉恵)
楠山教諭 (木下ほうか)
小林修造 (津川雅彦)
北尾教諭(松重豊)
津崎正男(小日向文世)

教師や少年課の刑事、記者や生徒の親などは一流の俳優・女優陣が脇を固めているのでその点でも安心して観られます。

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