杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

テルマエ・ロマエⅡ

2014年04月30日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2014年4月26日公開 113分

タイムスリップした先である現代日本の風呂文化から着想を得て斬新な浴場建設をし、一躍人気者となった古代ローマ浴場技師ルシウス(阿部寛)に、コロッセオに闘士たち用の浴場を作るよう命令がくだる。頭を悩ませたルシウスは再び現代日本へタイムスリップ。風呂専門雑誌のライターになった真実(上戸彩)ら、ルシウスが平たい顔族と呼ぶ現代日本人と再会する。一方ローマ帝国では平和推進派であるハドリアヌス帝(市村正親)と武力行使派の元老院が対立、緊張が高まっていた……。(Movie Walkerより)


続編と言うことで期待値も上がったのですが、結果的にはインパクトは前作の方が勝っていたかも

前作ではケイオニウス(北村一輝)が悪者扱いでしたが、今回はコロッセオでのグラディエーターたちの戦いを通して市民の好戦意欲を高めようと企む強硬派の元老院が悪役です。目玉としてグラディエーターに曙(アケボニウス)や琴欧州(コトオウシュヌス)が配されているけれど、これって必要だった?曙の方が登場シーンが多いけれど、剣闘士としてあの脇腹のダブつきはちょっと無理があったなぁ

草津・箱根・みなかみ・諏訪などの温泉地も登場するのですが、今冬訪れたばかりの草津に親近感。湯もみショーで有名な湯もみ会館「熱の湯」や温泉街の中心にある「湯畑」が登場すると、ルシウスたちと同じ空間を共有している感覚になりました

露店風呂で松島トモ子さんがクマと混浴して齧られネタや、「指圧の心は母心」の浪越徳三郎さんなど、若い人にはさっぱりなギャグが満載なのだけれど、(白木みのるさんは存じ上げませんでした)あれ誰?と話題になれば世代間交流も生まれるという狙いかしらん?

今回も温水洗浄便座やウォータースライダーなど現代の技術に驚き、昭和を感じさせる銭湯では、マッサージチェアや足ツボ板、バスクリンに感動するルシウスの前作よりパワーアップした顔芸が楽しめます。

しかし何より驚いたのはケイオニウスの人格が前作までと違う解釈になっていることだったりして女ぐせの悪いケイオニウス(そりゃもう何度も連呼されて館内に笑いが起こっていました)が何故そこまで女ぐせが悪くなったかの理由も明らかになり、あれ~~?ケイオニウス、実は良い奴だったんじゃん!!でした。病みやつれた彼もセクシー『仮面の男』ばりの展開にはぶっ飛びましたが、だからコロッセオで「奴」はルシウスを認識出来なかったんだ~!と納得

元老院の企みを暴いて、絶体絶命の窮地を温泉が湧き出たことで脱するのも「テルマエ」らしい着地点でした。しかし指圧で皇帝の病が治るのは・・・いいのか?

ルシウスと真実は今回も結ばれませんが、何か続編まだ出来そうな感じだね
(泣くことでタイムスリップできることを忘れていたので、真実が必死に玉ねぎを隠すシーンが初め解せなかった私です

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