１９９９年２月２７日公開 アメリカ ９９分
２０２１年３月１８日 「午後ロード」放送
アトランティック・シティの巨大スタジアム。汚職刑事のリック（ニコラス・ケイジ）は観衆１万4千人が見守るボクシングの試合会場にいた。彼の友人ケヴィン中佐（ゲイリー・シニーズ）は観戦する国防長官の警護にあたっていたが、その最中に長官が何者かに狙撃されるという事件が起こる。リックとケビンは観客を足止めし、捜査を開始。やがてリックは意外な真犯人を見つけ出すことに……。（映画.comより）
デ・パルマ監督のサスペンス・スリラーで、音楽は坂本龍一。「スネーク・アイズ」は、ギャンブル用語でサイコロのゾロ目を指し、「親の総取り」、「一巻の終わり」の意味があるのだそう。
ハリケーンが近づく会場で中継をする女性キャスターが終盤でも登場しますが、重要なキャラというわけでもなく
リックはチャンピオンのタイラーとは高校の同窓生なことが自慢です。警官でありながら試合の勝敗を掛けるギャンブルに加わっています。元手はヤクの売人から巻き上げる、まさに悪徳警官。妻子の他に愛人もいるしな～
幼馴染で親友のケヴィンが取ってくれたリングサイドの席には、オーナーのパウエルと国防長官のカークランドも座っていました。ケヴィンは長官の護衛を任されていたのです。しかし試合の最中、長官は狙撃されてしまいます。怪しい動きをしていた女性を追って席を離れていたケヴィンを庇って、捜査の指揮権を強引に奪ったリックは、ケヴィンの席に座り長官に話しかけていた女性を追います。また、ダウンして倒れ込んだ筈のタイラーが銃声に反応していた姿に違和感を覚え、彼を問い詰めると、八百長に加担していたことが判明します。このあたりの流れは、時間を巻き戻す手法が使われていました。
例え理由があったとしても席を離れたケヴィンは怪しいと思っていたら、やっぱり！な展開。真面目一筋なキャラを強調していたけれど、逆にそういう性格だからこその暗殺計画というわけですね。
リックは地元の強みとコネを最大限に使って捜査をしていきます。この時代でも録画画像から状況や犯人を割り出す手法はあったのね
親友ながら金と女に目がない「悪徳刑事」だと思っていたリックの意外な推理力に、ケヴィンは計画の変更を余儀なくされ、共犯関係の部下を始末することになります。彼が長官の暗殺を企んだのは、パウエルの会社が国防総省に売り込んでいる最新の防衛システムのテスト結果の偽造がばれて長官がシステムを拒否することを恐れたからです。そして長官に近づいた謎の女はジュリアというパウエル社の社員で、彼女がシステムのテスト結果の偽造に気付いて長官に直訴した当人だったのです。
カジノに逃げ込んだジュリアをリックとケヴィンの双方が追う場面はそれなりにスリリング。リックが一足先に彼女を捕まえ、彼女の話から計画の首謀者がケヴィンだったと知り苦悩する姿は、彼が本当は友情に厚い人物であることを強調していました。そんなリックにケヴィンは潜水艦が敵襲を受けた時に部下を見殺しにしなければならなかった経験を話し、優れた防衛システムこそが必要で、欠陥は採用してから直せばいいと言い
買収を持ち掛け、拒否されると汚職を暴露すると脅します。タイラーも加わり暴力でジュリアの居場所を吐かせようとしますが口を割らないリックをさすがに始末することはできない・・・と思いきや、泳がせて彼女のところに案内させる悪辣さはさすが悪役！
絶体絶命の彼らを救ったのは、転がってきた巨大地球儀を避けて突っ込んできたハリケーンからの避難を呼びかけにきたパトカーって。もはやこれまでとケヴィンは持っていた銃で自殺。事件は世間の知るところとなり、リックはジュリアを守ったことで表彰されますが、名前が売れたことで彼の「前科」が暴露され、収監されることに。妻子や愛人にも逃げられたリックの元にジュリアが訪ねてきて・・おぃおぃ！これも一種のハッピーエンドか
ん～～あちらの刑事は単独で捜査するんかな？相棒はいないんかな？とちょっと気になったりして
