なにはなくとも
とにかくありがたいことは
良き友と良き家族に恵まれていることです。
「ニッキ？ シアトルに帰ってきたわよ。いつ会える？」
「お帰りなさい。明日の朝は？」
「もちろん大丈夫よ。私も早く会いたいし。」
「じゃあね、私の夢を叶えてくれる？」
「えっ？」
「あのね、私いつか『ソレントホテル』の外テラスでモーニングコーヒーを飲みたいと思っていたのよ。」
シアトルで迎えた最初の朝は
いかにもシアトルらしく
涼しく晴れ渡った心地よい朝でした。
そして私たちは
『ソレントホテル』の
涼風が吹き渡り
花々が美しく咲き誇る外テラスで
ゆっくり珈琲タイムを過ごしました。
若くしてご主人を亡くして
エルニーニョで屋根を飛ばされても
日本に帰ることなどこれっぽちも考えずに
女手ひとつでふたりの息子を立派に育て上げたニッキの言葉は
いつだって私の心の奥深くを揺さぶります。
「メイ、私、悪いけれどあなたのブログ読んでないわよ。
私は私だからね、誰のブログも読まないの。」
「誰かと比べようなんて思わない。
人と競おうなんて思わない。
私は私だからねえ。」
「私、自然治癒力を信じているの。
アスピリンも飲まない、医者にもかからない。
からだの声を聞き、からだにまかせる。
自分で自分の力を知る。」
「靴はスニーカーとブーツがあればいい。
靴も服もシーツも食器も
『Value Village』【中古品のお店】で買うのよ。」
購入したお布団や枕が
いつまでたっても届かなくて困っていたら
ニッキが「Value Village」で買った
シーツと枕とお布団と
キルティングのベッドカバーを
大きな風呂敷に包んで持ってきてくれました。
そんなニッキはもうすぐ
いつものジーンズとスニーカーで
あちこち探して見つけた
やたら乗り継ぎばかりが多い格安航空券を手に
シアトル→アトランタ→バルセロナ経由で
フランスの田舎町にフルートを習いに行きます。
私の大事な友です。
ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように！
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