毎年１１月の第四木曜日にやってくる「Thanksgiving」（感謝祭）のご馳走と言えば、まず誰しも頭に浮かぶのが七面鳥の丸焼きです。こんがりと焼けた七面鳥に、野菜のグリル、マッシュポテトにパンプキンパイ、、、、これが定番料理でしょうか。どのくらい定番かと言えば、この祭日が別名「Turkey Day」（七面鳥の日）と呼ばれるぐらい（笑）。
一年前の調査によれば、アメリカでこの日に七面鳥を食べた人は８８％にも上り、この日に焼かれた七面鳥は４６００万羽とか。
スーパーでは何日も前から冷凍の七面鳥が山積みにされています。
キッチンのオーブンに合わせてサイズを選ばないと、買ってきた七面鳥がオーブンに入らな～い！！なんて憂き目に会ったりもします。大きいのになると、ほら、一羽100ドル（１万円）もするんですよ。
隣には詰め物（スタッフィング）が並んでいます。
などと薀蓄を傾けておりますが、、、、
実はメイ、感謝祭の日にアメリカにいたことがないのです。
ですから、殊勝にも今年こそはきちんと焼き方を学ぶつもりでいたのです。
ところが、何と木曜日は朝から深い霧。
迎えに来てくれた車もスピードを落とさねばならなくて
友人の家に着いた時には、すでに七面鳥はオーブンの中（涙）。
友がいわく。
「簡単よ、昨晩から漬け込んでおいて、焼く前に詰め物（スタッフィング）をして、焼くだけよ。ほら、温度計が挿してあるでしょ。あれが１８０度になればできあがり。今年の七面鳥は１８ポンド（約８キロ）だから４時間ぐらいかしら。待ってたんだけれど、焼くのに時間がかかるから先に進めちゃったわよ～。」
って言ったって、、、、
何に漬け込むの？
何を詰めるの？
どうやって詰めるの？
などなど、たくさん学びたいことがあったのですが、
仕方がありません。霧だったんですもん。
かくして七面鳥をひとりで焼くことになった友は
グレービーソースを作り
クランベリーゼリーを用意して
付け合せの人参とヤム（さつま芋）のグリルを作り
マッシュポテトを作り
デザートのアップルパイと
パンを焼き
遅刻したメイは
パンプキンスープを作り
ほうれん草と洋梨のサラダを作り
オレンジとセロリのサラダも作り
芽キャベツとグリエールチーズのグリルを作り
コーンのスフレを作り
ブルサンチーズのおつまみと
オリーブとフェタチーズのおつまみを作ったのでありました。
ここにもうひとりイギリス人の友が途中から助っ人に加わって
女３人よればなんとやら
なかなか見事な感謝祭のテーブルとなりました。
こんがりと焼きあがった七面鳥にナイフを入れるのは
家長の名誉ある仕事です。
胸肉のホワイトミートと、足まわりのダークミートを別々の皿に盛り分けます。
ああ、
来年こそは七面鳥がオーブンに入る前に、、、、、、、、
と、固く心に誓うメイでした。
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