はるか海の向こうから
などという表現はもうだいぶレトロになりましたが
それでも日本という小さな国から
イギリスというもうひとつの小さな島国へ
これぽっちも思っていなかった悲しい知らせが届きました。
「突然のメールで大変失礼いたします。
>XXXXの長女○○○と申します。
>父がいつも大変お世話になっております。
>
> 突然のご連絡で大変恐縮ですが、実は父が10月XX日、XXでの登山中に
>心筋梗塞で他界いたしました。
>生前お世話になった方々にご連絡を差し上げなければと、父のパソコンのメールを確認していましたところ、皆様とのメールでお名前を拝見しご連絡させていただいております。」
そうした文章の後に続くのは、喪主であるこの娘さんのお母上
つまり私たちの長年の友の奥様のお名前と
お通夜と告別式が行われる式場の場所と日時でした。
週末を蓼科で共に過ごす恒例の年中行事への計画が飛び交う中で
かつてロンドンに住んでいた彼のことを思い
大学時代から幾星霜も続いてきた長く深い仲間たちの
変わらぬ友情に感謝していた矢先のことでした。
今年もまた私はその特別な週末に合わせて日本への帰国を決め
仲間たちの間では役割分担についてのメールが行き交い、、、、
その後のお嬢様からの知らせでは
亡くなったお兄様のお財布の中には
すでにして何週間か後の「あずさ」の往復切符が入っていたとのこと。
私はいまだにどう受け止めてよいか途方にくれたまま
夢でも見ているのではないかと願いながら
いつぞやご一緒したこともあるロンドンで
友の声と静かな語り口と
優しい眼差しをすぐそばに感じています。
外に出てみれば
今にも降り出しそうな雨空の下
まるで友の突然の死を悼むかのように
純白のシクラメンが咲いていました。
何という偶然でしょうか。
シクラメンは友の大好きな花でした。
読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。 ↓
↓
ライフスタイル ブログランキングへ
海外旅行 ブログランキングへ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
10月14日:トンボのボトルで一緒に飛んで
10月13日:アイディア勝ちのフライドポテト
10月 6日:大根だって頑張ります!
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan